八海山(薬師岳~八ツ峰~入道岳)登山口コースガイド
2020/10/04
越後三山の一つで二百名山の八海山を、八海山スキー場の駐車場から八海山ロープウェイを利用して最高峰の入道岳(1778m)まで縦走するコースガイドです。往路は古くから修験の道である八ツ峰を連する鎖場で越え、復路は新潟国体の際に設けられた迂回路を利用します。
【標準コースタイム:登り4時間25分 / 下り3時間40分】
関越道の六日町インターチェンジより八海山ロープウェイ山麓駅の駐車場へ向かいます。
日帰りで往復する場合はロープウェイの営業時間に注意が必要です(下り最終16時)。
山頂駅前の鳥居をくぐり階段を登るとすぐに遥拝堂避難小屋につき当たります。
左手の大崎口コースへ向かうと展望台が設けられています。
八海山大神の石像の脇より階段や木道の整備された登山道を進むとすぐに四合目の石柱を通過します。
ゆるやかなアップダウンが続き、40分ほどで大倉口との合流点となる四合半分岐です。
なだらかな道を進むと五合目の石柱を通過し、右手にコギ池(漕ぎ池)の分岐があります。
次第に傾斜が険しくなると岩の割れ目を通過する胎内くぐりがあります(現在は落石のため通行禁止)。
四合半分岐から50分ほど、急坂を登り上げると石碑と避難小屋のある六合目の女人堂です。
女人堂を出るとすぐに祓川を跨ぎ、源頭の草原脇を進みます。
眼下の見晴らしが開け、草原の上部に七合目の標柱があります。
再び樹林帯に入り急登を進むと長い鎖場があります。
鎖場を過ぎると女人堂から1時間ほどで八合目となる薬師岳の山頂です。
西側の展望が開けた山頂には石像があり、前方には地蔵岳と千本檜小屋が見えています。
左手に越後駒ヶ岳を見ながらわずかに下って登り返すと15分ほどで千本檜小屋(九合目)に到着です。下山路としては通行禁止となる屏風道と合流します。
千本檜小屋から地蔵岳の右手側を進み、迂回路との分岐を経て山頂南側から回りこむかたちで10分ほど登ると地蔵岳山頂です。
山頂からは巻機山から苗場山、魚沼丘陵、日本海、越後三山の駒ヶ岳や中ノ岳などの眺望が広がります。
二峰目の八海大神が祀られる不動岳は地蔵岳の目と鼻の先にあります。
不動岳山頂の直下は7mの鎖場、続けて10mの鎖場を下ります。
登り返せば三峰目の七曜岳(標柱は五大岳)山頂、奥には白河岳のピークが見えています。
七曜岳も山頂直下より鎖を下り、続く岩峰は東面をトラバースします。
なお、岩峰を攀じ登ると七曜岳・不動岳・地蔵岳の並びを見ることができます。
トラバース岩峰に続いて鎖場の斜面を登れば四峰目の白河岳です。
続く釈迦岳への鞍部へは7mの鎖場を下ります。
鞍部から登り返すと五峰目の釈迦岳(白川岳の標柱)山頂です。
前方には摩利支岳のピークが見えています。
鎖場を下り迂回路へのエスケープルート分岐を経て、梯子と鎖を登り返せば六峰目の摩利支岳山頂です。通過してきた白河岳の山頂と釈迦岳のルートがよく見渡せます。
左手には駒ヶ岳の稜線と高倉沢の渓谷、向かう先には剣ヶ峰が聳えます。
摩利支岳を8mの鎖で下り、七峰目の剣ヶ峰は東面をトラバースします。
八峰目の大日岳は山頂直下で垂直に近い梯子と連続する鎖場を登ります。
千本檜小屋から1時間ほどで天照大神の祀られた大日岳(1770m)山頂です。
晴れていれば八海山最高峰の入道岳(1778m)の奥に越後三山が見渡せます。
大日岳山頂直下は15mの鎖場、続く小ピークも10mの鎖で下ります。
登山者が多い時は鎖場通過待ちの列が並ぶこともあります。
迂回路との分岐を入道岳方面へと進みます。
見晴らしの開けたなだらかな稜線上の道が続きます。
北側の尾根との合流付近より崖淵の急登を経て、分岐から40分ほどで入道岳(九ヶ岳)の山頂です。
山頂からは五竜岳から阿寺山や中ノ岳方面の稜線を見渡します。
<迂回路>
大日岳の分岐まで戻り迂回路へ進み、長い梯子を下ると入道岳から40分ほどで新開道の分岐に出ます。
大日岳・摩利支岳の岩壁下を巻くとエスケープルートの分岐があります。
下りの階段を挟んで釈迦岳・白河岳の岩壁直下を進みます。
鎖のある急斜面を下り、狭いトラバース路が続きます。
鎖を登り返し、前方に小地蔵岳と呼ばれる小さな岩峰が見えると八ツ峰コースの分岐に戻ります。
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