八海山(屏風道~新開道)登山口コースガイド
2020/09/26
越後三山の一つで二百名山の八海山(1778m)を、柴原口から鎖場の連続する屏風道を登り、八ツ峰を縦走して新開道から下るコースガイドです。下山禁止の屏風道は健脚者向けですが、巻機山の眺めもよくダイナミックな登山を楽しめます。
【標準コースタイム:登り6時間00分 / 下り3時間50分】
関越道の六日町インターチェンジより八海山ロープウェイ山麓駅へ向かう県道から、日本大学セミナーハウスの案内板で柴原口のアクセス道へ入ります。
コンクリート舗装道路の終点広場とその手前に駐車スペースがあります。
屏風道は向かって左手より屏風沢へ下り渡渉します。
増水時に利用できるカゴ渡しも設置されています。
しばらく沢沿いから離れ、山側の道を進みます。
柴原口(二合目)より1時間ほどで屏風沢の清滝(四合目)に到着します。
屏風沢を再び渡り左岸を進み、右岸へ戻るといよいよ鎖場が連続するようになります。
清滝より40分ほどで五合目のピークが見えてくると、徐々に展望が開けてきます。
行く手には北側の尾根の岩稜が見え隠れします。引き続き鎖場が連続します。
七合目が近づくと大きく視界が開け、南魚沼の盆地が見渡せるようになります。
足元には大滝が、さらに進むと頭上には八ツ峰の稜線も見えてきます。
難易度が高い箇所はありませんが、平場をはさみながら鎖場が続きます。
五合目から2時間ほどでノゾキの松(七合目)に至ります。
登山道の奥には摩利支天が祀られ、背後には八ツ峰が聳えます。
七合目を過ぎてなおも鎖場が連続します。
西面の岩壁を右手に見ながら八合目に向けて最後の急登となります。
七合目から50分ほど、八合目でようやくなだらかな道となり千本檜小屋が見えてきます。
八合目から30分ほどで千本檜小屋(九合目)に到着です。
八海山ロープウェイからの登山道と合流します。
千本檜小屋から地蔵岳の右手側を進み、迂回路との分岐を経て山頂南側から回りこむかたちで10分ほど登ると地蔵岳山頂です。
山頂からは巻機山から苗場山、魚沼丘陵、日本海、越後三山の駒ヶ岳や中ノ岳などの眺望が広がります。
二峰目の八海大神が祀られる不動岳は地蔵岳の目と鼻の先にあります。
不動岳山頂の直下は7mの鎖場、続けて10mの鎖場を下ります。
登り返せば三峰目の七曜岳(標柱は五大岳)山頂、奥には白河岳のピークが見えています。
七曜岳も山頂直下より鎖を下り、続く岩峰は東面をトラバースします。
なお、岩峰を攀じ登ると七曜岳・不動岳・地蔵岳の並びを見ることができます。
トラバース岩峰に続いて鎖場の斜面を登れば四峰目の白河岳です。
続く釈迦岳への鞍部へは7mの鎖場を下ります。
鞍部から登り返すと五峰目の釈迦岳(白川岳の標柱)山頂です。
前方には摩利支岳のピークが見えています。
鎖場を下り迂回路へのエスケープルート分岐を経て、梯子と鎖を登り返せば六峰目の摩利支岳山頂です。通過してきた白河岳の山頂と釈迦岳のルートがよく見渡せます。
左手には駒ヶ岳の稜線と高倉沢の渓谷、向かう先には剣ヶ峰が聳えます。
摩利支岳を8mの鎖で下り、七峰目の剣ヶ峰は東面をトラバースします。
八峰目の大日岳は山頂直下で垂直に近い梯子と連続する鎖場を登ります。
千本檜小屋から1時間ほどで天照大神の祀られた大日岳(1770m)山頂です。
晴れていれば八海山最高峰の入道岳(1778m)の奥に越後三山が見渡せます。
大日岳山頂直下は15mの鎖場、続く小ピークも10mの鎖で下ります。
登山者が多い時は鎖場通過待ちの列が並ぶこともあります。
稜線の道から迂回路へ進み、長い梯子を下ると新開道の分岐に出ます。
新道はしばらく急斜面をトラバースする歩きにくい道が続きます。
やがて鎖場の連続する下りとなり、視界が開けると背後に八ツ峰や入道岳を見渡せます。
分岐から1時間30分ほど、緩やかに登り返すとカッパ倉(七合目)です。
八海山を一望することができます。
カッパ倉から比較的なだらかな斜面を50分ほど下ると稲荷清水です。
さらに1時間30分ほど淡々と下るとやがて林道に至り、柴原口へと戻ります。
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