裏妙義・丁須の頭(籠沢コース~三方境)登山口コースガイド
2022/04/29
日本三大奇景の一つ妙義山の北側に位置する裏妙義(中木山)を、妙義湖奥にある旧国民宿舎裏妙義から籠沢コースで丁須の頭へ登り、三方境へ縦走して巡視道で下るコースガイドです。低山ながら急峻な地形のため鎖場も多く中級者向けのルートですが、健脚であれば谷急山と組み合わせることも可能です。
【標準コースタイム:登り2時間15分 / 下り3時間55分(丁須の頭ピストンの場合は1時間45分)】
上信越道の松井田妙義インターチェンジを下りて国道18号線からすぐに脇道に入り妙義湖の奥へ進むと、2016年に閉館した国民宿舎裏妙義の前に駐車場があります。
建物脇から中木林道を進むと籠沢コースの登山口があります。
すぐに涸れ沢を跨ぎ、しばらく緩やかな木段を進みます。
右手に軍艦岩などの岩峰を木間から覗き、沢の左岸へ渡ります。
樹林帯から沢の高巻き道を進むと、岩壁につき当たり巨岩の転がる籠沢沿いを進むようになります。
岩に記されたマーキングを辿り、最初の鎖場を越えると駐車場から45分ほどで木戸と呼ばれる平坦地です。周囲は岩壁が迫ります。
沢の右岸側を進むとすぐに横這いの鎖場があり、沢を渡ると二段8mの鎖場があります。
烏帽子沢の出合いを右の沢筋へと進みます。
大岩を割けて左岸側をわずかに高巻きます。
続いて沢沿いから右岸側に取り付くと炭焼窯の跡があります。
水が滴る岩壁を右手へ巻くと、岩場の急登が続きます。
左手の頭上に丁須の頭の岩峰が見えるようになり、数連の鎖が据えられた急斜面を登り上げると木戸から1時間20分ほどで御岳コースと合流する籠沢のコルです。
岩峰の下部をトラバースし、横這いの鎖場から回り込むように短い鎖を登ります。
続いて縦と横這いを組み合わせた鎖場があります(奥に縦方向のみの鎖もあります)。
籠沢のコルから10分ほどで丁須の頭の下部に出ます。
丁須の台座までは鎖を伝って比較的容易に登ることができますが、肩までは狭いリッジを渡るため注意が必要です。表妙義の山々を一望できます。
丁須の頭トップへは肩から向かって左側に鎖が設置されていますが、垂直に近く難易度が高いため上級者向けです。
丁須の頭のすぐ先にある中間峰(1057m)からは関東平野をはじめ表妙義や荒船山、赤岩・烏帽子岩や谷急山の岩峰、浅間山、谷川岳や日光、赤城山など360度の展望が広がります。
中間峰の直下を短い鎖で下り、岩峰の右側をトラバースするとチムニー内20mの鎖場です。
ホールドは多いものの取付きは垂直に近いので注意が必要です。
しばらくなだらかな稜線が続いた後、赤岩の指導標を通過して砂まじりの滑りやすい鎖場を下ります。
回り込むように進むと赤岩の大岩壁直下の長いトラバースの鎖場です。
続いて金属製の桟道が打たれた高度感のある横這いの鎖場です。
桟道は半分欠損しているので、狭い足場を慎重に進みます。
梯子のかかる段差を越えて最後のトラバースの鎖を通過すると、岩壁の末端部に出て上信越道の橋脚と浅間山の展望が開けます。
手前の岩峰を左から巻いた後、さらに岩峰群を左右に巻きながら細かなアップダウンが続きます。
赤岩の道標から1時間ほどで風穴尾根の頭に至り、丁須の頭までの岩峰群を見ることができます。
風穴尾根の頭からは下りとなり、15分ほどで杉の植林帯に入ると並木沢コースや谷急山方面の分岐となる三方境です。
巡視道は下り基調のトラバースがしばらく続きます。
水場の先では沢沿いに下らないように注意します。
さらに下ると植林帯の小さな尾根を越え、三方境から1時間5分ほどで尾根を大きく回りこんだ先に馬頭観音像があります。
涸れ沢沿いを下り、中木川の河原脇をかすめて若い植林帯を抜けると中木林道に合流します。
すぐに籠沢登山口を通過し、馬頭観音像から35分ほどで駐車場に戻ります。
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