甲武信ヶ岳(毛木平~十文字峠コース)登山口コースガイド
2024/07/02
百名山の一つで山梨県・埼玉県・長野県にまたがる甲武信ヶ岳(2475m)を、長野県側の登山口となる千曲川源流域の毛木平駐車場からシャクナゲの群生地として知られる十文字峠へ登り、稜線を縦走して三宝山を経て登るコースガイドです。千曲川源流遊歩道コースと組み合わせて周回することができます。
【標準コースタイム:登り6時間30分 / 下り5時間00分】
川上村の最奥部にある毛木平はアクセス路に未舗装区間があるもののトイレなどが整備された立派な駐車となっています。
駐車場奥の林道へ入るとすぐ脇に三峯山大権現の石仏があります。
白樺林のなだらかな林道を進むと千曲川源流遊歩道の分岐があります。
分岐を左へ進むとすぐに千曲源流挟霧橋で川を渡ります。
平場を過ぎて尾根を回り込むと沢沿いとなり右岸側へ渡渉します。
一里観音菩薩の脇を過ぎ、沢を左右へ渡渉します。
右手前方に小滝が見えてくると最初の水場があります。
沢からやや離れてシャクナゲの見られる高巻きを進み、再び沢との比高が同じになったところで左岸側へ渡渉します。
沢の源流に向かって急坂を登ります。
対岸の大岩を過ぎた先に中間地点となる水場があります。
八丁坂と呼ばれる急登区間となります。
折り返しながら登り上げていくと八丁坂の頭で尾根筋に出ます。
十文字山の尾根を右手へ巻くように進みます。
道が下り基調に変わり、毛木平から2時間ほどで十文字峠です。
分岐を三国峠方面へ登り進むと10分ほどで十文字山のピークがあります。
分岐の右手すぐにはシャクナゲに囲まれた十文字小屋があります。
小屋の裏手から縦走路を外れてカモシカ展望台へ向かうとすぐに乙女の森の分岐があり、木の展望台から一面にシャクナゲが咲く窪地を見渡すことができます。
シャクナゲの斜面を下り、水場を挟んでわずかに登り返すと小屋から5分ほどでカモシカ展望台があります。
露岩上から目の前の三宝山や谷間の奥に八ヶ岳などを見ることができます。
峠に戻り縦走路を進むとすぐに白泰山・川又方面の分岐があります。
シャクナゲの群生を過ぎて木の根が張った急斜面となります。
南へ90度屈曲してなだらかな道を進むと大岩直下の連続する鎖場となります。
岩場を登るにつれて視界が開け、秩父方面の山々を見渡すことができます。
岩場を登りきると前方に三宝山や笠取山、五郎山の奥に八ヶ岳、浅間山などの展望も広がります。
山頂直下の急斜面を下ります。
鞍部から岩の転がる稜線を進み、岩峰の右を巻くように進みます。
登り返しとなり秩父側の展望が開けた後、十文字峠から1時間50分ほどで武信白岩山の右脇を通過します。
切り立った岩峰の武信白岩山の山頂は登山禁止となっています。
短い鎖場を通過して2288mピークに登ると前方に再び三宝山と笠取山、振り返ると武信白岩山のピークを見ることができます。
梯子と鎖が設置された岩場を下り、小さなピークの左脇を通り庇状の巨石の脇を通過します。
さらに急斜面を下ると鞍部に尻岩と呼ばれる大きな岩があります。
尻岩から三宝山に向けて深い樹林帯の中の登り返しとなります。
傾斜が緩むと武信白岩山から1時間30分ほどで三宝山の山頂です。
三角点の設置された山頂は樹林に囲まれ眺望はありません。
三宝山の山頂からすぐに樹林の合間に甲武信ヶ岳と木賊山を見て、急斜面を下ります。
鞍部に下るとしばらくなだらかな道が続き、甲武信小屋方面の巻き道が分岐します。
山頂直下の急斜面を登り上げると、三宝山から40分ほどで甲武信ヶ岳の山頂です。
特に南~西側の展望が開け、富士山や国師ヶ岳・金峰山など奥秩父の主脈から三宝山の左側に御座山、八ヶ岳などを見ることができます。
◆甲武信ヶ岳(毛木平~十文字峠コース)の登山口駐車場情報
毛木平
◆近隣の登山口コースガイド
甲武信ヶ岳(毛木平~千曲川源流遊歩道)登山口コースガイド
甲武信ヶ岳(徳ちゃん新道) 登山口コースガイド
甲武信ヶ岳(近丸新道) 登山口コースガイド
甲武信ヶ岳(雁坂峠~破風山)登山口コースガイド
◆登山口ナビでは、甲武信ヶ岳(毛木平~十文字峠コース)のガイドも承っています。
詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
<その他の登山口コースガイド>