笠取山・古礼山(作場平~ヤブ沢峠)登山口コースガイド
多摩川・荒川・富士川の分水嶺となる奥秩父の笠取山(1953m)を、一ノ瀬高原の作場平登山口からヤブ沢峠経由で登り、主脈縦走路の古礼山(2112.3m)をピストンするコースガイドです。笠取山の山頂からの大展望に加え、古礼山までは気持ちの良い稜線が続きます。
【標準コースタイム:登り4時間35分 / 下り3時間25分】
作場平は国道411号線(青梅街道)と一ノ瀬高原を結ぶ一ノ瀬林道の途中にあります。
登山口は一之瀬川を挟んだ駐車場の反対側にあります。
東京都水道局が管理するよく整備された沢沿いのなだらかな登山道から始まります。
ベンチを過ぎて沢から高度を上げると登山口から35分ほどで一休坂分岐です。
分岐を過ぎると再び沢との比高が縮まります。
沢沿いに出て3回ほど木橋で渡渉すると一休坂・巡視道の分岐を通過します。
しばらく木橋が連続する沢沿いを進みます。
沢の分岐点で左右の沢の間にある痩せ尾根に取り付きます。
すぐに尾根筋を外れて左の沢筋沿いを進むようになります。
小さな沢を跨ぎながら登ると一休坂分岐から1時間ほどでヤブ沢峠です。
ヤブ沢峠からは未舗装の林道(奥山作業道)となります。
20分ほどで笠取小屋に至り一休坂コースと合流します。
笠取小屋からはなだらかな稜線上の整備された木道を進みます。
1832mピーク付近では樹林越しに富士山や乾徳山の左側に南アルプスが覗きます。
笠取小屋から15分ほどで雁峠分岐です。
古礼山・雁坂峠・甲武信ヶ岳方面へ向かう奥秩父主脈縦走路との分岐になります。
雁峠分岐のすぐ奥にある小さなピークが多摩川・荒川・富士川の分水嶺となります。
分水嶺の奥の小ピークは右側から巻くことも可能です。
小ピークを越えると笠取山山頂と水干へ向かう道が分岐します。
山頂までは開けた急登となります。
山頂は西側と南側が開け、丹沢や大菩薩連嶺、富士山と南アルプス、奥秩父の主峰 国師ヶ岳や甲武信ヶ岳の稜線が見渡せます。
標高点はさらに岩の露出した隣のピークの奥にあり、雁峠分岐から45分ほどです。
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雁峠分岐まで戻り、雁坂峠方面へと進みます。
緩やかに下ると旧雁峠山荘を右手に見て分岐から10分ほどで開けた雁峠です。
笠取山を見ながら急斜面をじぐざぐに登り、笹面の尾根を進みます。
指導標の立つ小ピークからわずかに下ると、手書きの巻き道を示すプレートを過ぎて燕山のピークです。
燕山の山頂から鞍部に向けて下ると南側の樹林が開け、南アルプスや富士山を望む気持ちの良い稜線が続くようになります。
雁坂嶺を奥に見ながら2044mピークと続く小ピークを右側から巻き、針葉樹林帯の斜面を登ると古礼山の巻き道分岐があります。
巻き道の分岐からわずかに登ると雁峠から1時間30分ほどで古礼山の山頂です。
南斜面が開けており、山頂手前のベンチからは南アルプスを一望することができます。
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