富士山 剣ヶ峰(御殿場ルート)登山口コースガイド
2024/07/19
日本の最高峰 富士山の剣ヶ峰(3775.6m)を、静岡県側の御殿場口新五合目から御殿場ルートで登り、お鉢巡りをして大砂走りで下山するコースガイドです。登山口の標高が富士宮口五合目より1000mほど低くコースタイムも長いため日帰りは万人向けではありませんが、マイカー規制がないため開山期間中も駐車場へ直接アクセスすることが可能です。
【標準コースタイム:登り8時間40分 / 下り3時間45分(お鉢巡り+1時間00分)】
御殿場口新五合目(標高1440m)の駐車場は、11月下旬から4月中旬までの県道152号線(富士公園太郎坊線)の冬季閉鎖期間以外はマイカーでアクセスが可能です。
※山開き前や山じまい後の初冠雪(例年9月末)までの登山は、特に高度順応などの時間を十分にとって出発してください。
期間営業の売店脇の鳥居から登山道を進むとすぐに森林限界となり視界が開けます。
15分ほどで大石茶屋があります。
茶屋の左脇より二ツ塚(双子山)と下山道の分岐があります。
しばらく上塚・下塚と宝永山の並びを眺めながらなだらかに蛇行する登山道を進みます。
富士箱根伊豆国立公園の標識を過ぎ、上塚の標高と並ぶようになると茶屋から1時間15分ほどで下山道と交差する次郎坊(新五合五勺)です。
山中湖や箱根の奥に海を隔てた大島が見えるようになります。
標高2000mの標識を過ぎて二ツ塚の奥に愛鷹山塊や伊豆半島が見えてきます。
折り返しながら進むとブルドーザー道と交差します。
足をとられやすい砂の急斜面が続きます。
次郎坊から1時間15分ほどで再びブルドーザー道と交差する旧四合目です。
折り返しながら登るとさらに1時間ほどで新六合目となる半蔵坊(六合目小屋)です。
砂礫の登り坂が続き、やがて宝永山の標高と並ぶと再度ブルドーザー道と交差します。
半蔵坊から1時間ほどで旧六合目小屋跡です。
宝永山越しに駿河湾や伊豆半島が見えるようになります。
小屋跡を過ぎるとすぐに宝永山・下山道方面の分岐があります。
岩が散見されるようになり、日の出館を目前に標高3000mの標識があります。
日の出館の直下で下山道との分岐があります。
旧六合目から50分ほどで七合目となる日の出館(休業)です。
日の出館からわらじ館を経て20分ほどで砂走館です。
砂走館を過ぎると傾斜が険しくなり、岩が露出した箇所も増えてきます。
気象庁の中継小屋を過ぎると砂走館から50分ほどで七合九勺赤岩八合館です。
引き続き折り返しながら登るとブルドーザー道と交差します。
赤岩八合館から25分ほどで見晴館のあった八合目です。
長田尾根登山路建設記念碑を過ぎると標高3500m看板があります。
九十九折れの急登が続きます。
大きな岩が転がる歩きづらい区間が続きます。
最後は駒ヶ岳のピークに向かって西寄りに登り上げていきます。
八合目から1時間10分ほどで銀明館前に出て左へ進むとすぐに浅間大社奥宮です。
正面には頂上富士館、奥には剣ヶ峰が見えています。
右手に火口を、左手に南側の眺望を見ながら剣ヶ峰を目指します。
剣ヶ峰直下の馬の背は砂地の滑りやすい急登で、荒天の時は強風が吹き抜けるので注意が必要です。
奥宮から20分ほど、測候所脇の階段を登れば剣ヶ峰の山頂標柱があります。
狭い山頂を下り、火口を右手に時計回りにお鉢巡りルートを進みます。
それなりにアップダウンもあるため体力に応じて判断してください。
大沢崩れの上部に出ると、西~北側の展望が開けます。
南アルプス全山、麓の本栖湖や御坂山地、奥に八ヶ岳、背後には北アルプスが見えます。
奥宮のちょうど反対側、白山岳の直下付近からは剣ヶ峰と火口の斜面が見渡せます。
登り返して白山岳の東側に出ると、今度は北~東側の展望が開けます。
八ヶ岳と奥秩父の山々、麓の西湖・河口湖とその奥には谷川連峰や日光連山、山中湖と丹沢山地などが一望できます。
吉田・須走ルートの分岐を過ぎ、成就岳・伊豆岳・朝日岳のピークを巻きながら進みます。
銀明館から来た道を戻り、1時間25分ほどで日の出館直下の分岐を大砂走へ進みます。
宝永山の分岐を過ぎると最後は直線的に下っていきます。
1時間20分ほどで次郎坊を通過します。
大石茶屋の直前で左にブルドーザー道が分岐し、次郎坊から45分ほどで駐車場に戻ります。
◆富士山 剣ヶ峰~お鉢巡り(御殿場ルート)の登山口駐車場情報
御殿場口新五合目
◆富士山のマイカー規制情報
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