富士山 剣ヶ峰(須走ルート)登山口コースガイド
2024/07/19
日本の最高峰 富士山の剣ヶ峰(3775.6m)を、富士宮口・河口湖口に続いて標高の高い登山口となる東側の須走口五合目から須走ルートで登り、お鉢巡りをして砂走り経由で周回するコースガイドです。コースタイムが長く標高差もあるため日帰りは万人向けではありませんが、他コースより植生が豊かでシャクナゲも見られるルートです。
【標準コースタイム:登り6時間55分 / 下り2時間45分(お鉢巡り+1時間25分)】
須走口五合目(標高1980m)の駐車場は、アクセス道となるふじあざみラインは例年7月上旬から9月上旬までマイカー規制が行われるため、期間中は麓の須走多目的広場に停めてシャトルバス(始発6時00分、特定日は4時30分)かシャトルタクシーを利用します。
→2024年 富士山マイカー規制情報(五合目登山口シャトルバス時刻表)
※山開き前や山じまい後の初冠雪(例年9月末)までの登山は、特に高度順応などの時間を十分にとって出発してください。
観光案内所前から菊屋・東富士山荘の奥へと進みます。
小富士林道方面の分岐からコンクリートの階段を進むと古御岳神社の鳥居をくぐります。
神社からは本格的な登山道となります。
25分ほどで須走下山道の分岐があります。
分岐を過ぎて程なくガレ場を横断します。
しばらく樹林帯の中を沢に並行するように登ります。
樹林が開けると目の前に富士山の山頂を見渡し、山中湖や丹沢方面の眺望が開けます。
再び樹林帯の中を進むと六合目200mの案内板があります。
下山道の分岐から1時間10分ほどで最初の山小屋となる新六合目(標高2420m)の長田山荘です。
山荘奥には御中道・しゃくなげ群生地方面の分岐があります。
左側のしゃくなげも見られる低木帯を進みます。
樹林がさらに低くなり瀬戸館の建物が見えてきます。
200mの案内板を見てなだらかに登るとブルドーザー道を横断、長田山荘から50分ほどで本六合目(標高2620m)の瀬戸館です。
森林限界となり溶岩の露出する急登が続きます。
山中湖を取り巻く道志山塊の山々もよく見渡せます。
露岩と灌木の荒涼とした景色が続き、太陽館を見上げながら急登が続きます。
瀬戸館から35分ほどで小屋跡を通過します。
さらに45分ほどで右側の沢筋を見やると七合目(標高2920m)となる太陽館です。
河口湖や御坂山塊の奥に大菩薩連嶺なども見えるようになります。
太陽館を出ると程なく下山道の合流点を通過します。
じぐざぐの急登が続き、太陽館から50分ほどで鳥居のある本七合目(標高3140m)の見晴館です。
左手にブルドーザー道を見ながら進むと遭難碑の前を通過します。
露岩上の急斜面を登るとブルドーザー道に合流します。
すぐの分岐を直進すると吉田口方面の下山道との分岐点があり、見晴館から30分ほどで八合目下江戸屋(標高3270m)の前を通過します。
再びブルドーザー道を進むとすぐ右手に登山道が分岐し、ブルドーザー道をショートカットしながら登ります。
鳥居のある胸突江戸屋(上江戸屋)の前を通過すると、下江戸屋から25分ほどで吉田ルートと合流する本八合目(標高3370m)です。
砂礫のジグザグの登りが続き最後の山小屋となる御来光館があります。
本八合目から50分ほどで九合目(標高3600m)となる迎久須志神社があります。
九合目からは岩の転がる最後の急登となります。
迎久須志神社から35分ほどで鳥居をくぐると山頂の久須志神社に到着です。
久須志神社に隣接する扇屋、山口屋などの売店前を過ぎて時計回りにお鉢巡りコースを進みます。
成就岳・伊豆岳・朝日岳のピークを巻きながら進みます。
御殿場ルートとの分岐を過ぎ、久須志神社から30分ほどで富士宮ルートが合流する浅間大社奥宮です。
右手に火口を、左手に南側の海側の眺望を見ながら剣ヶ峰を目指します。
剣ヶ峰直下の馬の背は砂地の滑りやすい急登で、荒天の時は強風が吹き抜けるので注意が必要です。
奥宮から20分ほど、測候所脇の階段を登れば剣ヶ峰の山頂標柱があります。
狭い山頂を下り、アップダウンのあるお鉢巡りをさらに進みます。
大沢崩れの上部に出ると、西~北側の展望が開けます。
南アルプス全山、麓の本栖湖や御坂山地、奥に八ヶ岳、背後には北アルプスが見えます。
奥宮のちょうど反対側となる白山岳の直下付近からは剣ヶ峰と火口の斜面が見渡せます。
登り返して白山岳の東側に出ると、今度は北~東側の展望が開けます。
八ヶ岳と奥秩父の山々、麓の西湖・河口湖とその奥には谷川連峰や日光連山、山中湖と丹沢山地などが一望できます。
(コース外となりますが、白山岳の山頂からは南アルプスまで一望することができます)
山頂から45分ほどで久須志神社に戻り、山頂共同トイレを過ぎた先で下山道へと入ります。
山中湖を眼下にブルドーザー道を下ります。
30分ほどで下江戸屋の分岐を須走口五合目方面へと進みます。
見晴館を経て45分ほどで太陽館を通過、砂走りの下山道へと進みます。
合流点手前で右に分岐するブルドーザー道は下山道とは異なるので注意が必要です。
右側に灌木帯を見てさらに下ると鳥居が見えてきます。
太陽館から55分ほどで砂払五合目(標高2230m)の吉野家屋前を通過します。
樹林帯に入った後、左側からブルドーザー道と合流します。
ブルドーザー道を右に分け、吉野屋から15分ほどで登りの登山道に合流、20分ほどで登山口に戻ります。
◆富士山 剣ヶ峰~お鉢巡り(須走ルート)の登山口駐車場情報
須走口五合目
須走多目的広場
◆富士山のマイカー規制情報
2024年 富士山マイカー規制情報(五合目登山口シャトルバス時刻表)
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