日光白根山(金精峠~五色山)登山口コースガイド
2025/06/28
関東以北の最高峰で百名山の一つでもある日光白根山(奥白根山/2578m)を、日光市側の金精トンネル登山口より金精峠から五色山・前白根山を経て登るコースガイドです。金精山までは足場の悪い急登が続きますが、五色山から前白根山にかけては五色沼越しの白根山を眺められるルートです。
【標準コースタイム:登り4時間55分 / 下り3時間45分(北稜・五色沼経由)】

日光宇都宮道路の終点から国道120号線を奥日光の最奥部まで進む(もしくは関越道の沼田インターチェンジより国道120号線を日光方面へ進む)と群馬県との県境を貫く金精トンネル前に駐車場があります。


駐車場の右手奥に登山口があります。
すぐに階段や梯子が続く急登となります。



尾根からそれてわずかにトラバースすると登山口から35分ほどで金精峠です。
峠からは湯ノ湖の奥に男体山を見ることができます。


峠にある金精神社の左脇より稜線伝いに進みます。


掘割状の区間を過ぎると右側(北側)をトラバースするように進みます。


足場の悪いトラバース区間を抜けると補助ロープや階段が断続する急登となります。
途中には岩壁間際を通過する登り口と下側を巻く下り口が分岐する箇所もあります。



稜線に戻りひと登りすると金精峠から45分ほどで金精山の山頂です。
山頂からは男体山や太郎山・女峰山の並びを見ることができます。




山頂から鞍部へ向けて急坂を下ります。
鞍部から登り返すと崩落斜面上から金精山の笈吊(おいつる)岩を見ることができます。



金精山から25分ほどで湯元温泉方面(中ツ曽根コース)の分岐となる国境平です。
分岐からすぐに開けた笹の急斜面を登ります。


2303mピークの北側を巻くように進み、平場を過ぎると東側の展望が開けるようになります。


シャクナゲが見られるようになり、五色山の山頂直下からは日光連山の左側に那須方面の山々も見渡せるようになります。




国境平から40分ほどで五色山です。
山頂からは五色沼越しの白根山を見ることができます。


五色山から前白根山に向けて岩の転がる急坂を下ります。
なだらかな鞍部から樹林帯の斜面を抜けると前白根山の山頂が見えてきます。




五色山から40分ほどで展望の開けた前白根山の山頂です。
7月頃は山頂の南面にコマクサの群生が見られます。



白根山を望む砂礫の急斜面を下ると五色沼方面の分岐があります。



なだらかな稜線を進むと白根隠山方面の踏み跡と分かれて樹林帯を下ります。



前白根山から30分ほどで五色沼避難小屋脇に出ます。


白根隠山との鞍部の開けた道を進み、右に進路を変えて白根山の南稜に取り付きます。


登り始めはダケカンバ林の中を進みますが、やがて疎林となり眼下に五色山と五色沼が見えるようになります。



ガレた急登がしばらく続きます。



急坂を登りきると目の前に白根山の山頂が見えてきます。
分岐を右へ進むと山頂へ直通、左へ進むと火口跡を経て山頂へ至ります。



五色沼避難小屋から1時間20分ほど、直下の岩場を登れば山頂です。



山頂付近は複数のピークがあり、北側のピークからは丸沼の奥に燧ヶ岳や五色沼と那須連山などを、東側からは女峰山や男体山、中禅寺湖などが見渡せます。






帰路は北稜の露岩の急斜面を下ります。



傾斜が緩み樹林帯を通過すると山頂から40分ほどで座禅山鞍部の分岐です。



分岐点からわずかに下ると菅沼登山口からのルートと合流する弥陀ヶ池のほとりに出ます。


沼の奥よりなだらかな道を進むと五色山方面の分岐を経て、前方に前白根山と五色沼が見えてきます。


急坂を下ると再び五色山方面の分岐があり、五色沼が目の前に広がります。




五色山方面の分岐に戻り、急斜面を登り上げていきます。
稜線が近づくと五色沼を見渡すことができます。



分岐から15分ほどで稜線の分岐に至り、稜線上をなだらかに30分ほど登ると五色山に戻ります。



(レポート:登山口ナビ 吉田 岳)
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