鶏冠山・木賊山(鶏冠尾根) 登山口コースガイド
2025/06/28
西沢渓谷入口から甲武信ヶ岳の南尾根となる鶏冠山(2122m)の岩稜帯とシャクナゲ灌木帯を経て、奥秩父主脈縦走路の木賊山(とくさやま/2469m)へ登るコースガイドです。バリエーションルートとなりますが踏み跡はあり、下山路は一般コースとなる戸渡尾根の徳ちゃん新道・近丸新道と組み合わせて周回することも可能です。
【標準コースタイム:登り6時間20分 / 下り3時間35分(戸渡尾根経由)】

国道140号線(秩父往還)沿いの道の駅みとみの先にある西沢渓谷入口の駐車場を利用します。
雁坂トンネルへ向かう国道の高架橋の隙間より目指す鶏冠山が見えます。


駐車場からは西沢渓谷へ向かう鶏冠山林道東線(一般車通行止)を進みます。
しばらく舗装路を進むとナレイ沢橋より未舗装路となり、すぐ先のねとりインフォメーションセンター(トイレ)前の分岐を右折、一般ルートとなる近丸新道・徳ちゃん新道の登山口を通過します。



西沢山荘前から左手の西沢渓谷遊歩道へ進み、橋から鶏冠山が見える二俣吊橋を渡るとすぐに右手に東沢コース・鶏冠山コースの入口があります。


東沢の右岸沿いに進み、沢が左に屈曲した先で対岸に鶏冠谷出合の案内板があるので渡渉します(水量によっては石伝いに跳ぶのが難しい場合もあります)。



東沢から分かれる鶏冠谷の右岸を進むとすぐ左手に尾根へ取りつく登山道があります。


尾根上の登山道は単調な急登が続きます。
ところどころに手書きの指導標が掲げられています。



やがてシャクナゲが見られるようになり、1680m付近の尾根の合流点にはしっかりとした指導標が設置されています。


岩場混じりの急斜面を登ると、西へトラバース気味に進みます。


ロープの張られた岩場や踏み跡の薄い箇所、ガレ場の通過などが続きます。



岩峰を左手にガレ場を登り上げるとチンネノコル(第一岩峰のコル)です。


岩壁を回り込むように急登が続きます。


岩稜帯に突き抜けると第二岩峰の鎖場があります。
傾斜は急ですが、足掛かりも多く比較的容易に登ることが可能です。



第二岩峰の上部は360度の展望が開け、奥に第三岩峰の岩壁や左手に国師ヶ岳、乾徳山の奥に富士山や足下に広瀬湖などを見ることができます。






第二岩峰からは岩場のアップダウンとなります。
中間の岩峰は上部のみ鎖があり取付きに注意を要しましたが、補助ロープが追加されています。


左側を巻くように進むと、続いてルンゼ内5mほどの鎖場があります。


鞍部へ下り樹林帯を登り上げると第三岩峰の基部に出ます。
第三岩峰は鎖なしの直登ルートか、迂回路を利用することができます。


直登ルートは基部左側(切れ落ちているので注意)から中間部の木が生えるテラスに登り、足掛かりを利用して左上へ登った後、最後はルンゼ状の斜面を登り上げます。





痩せた岩尾根を渡りシャクナゲの斜面を登り上げると第三岩峰のピークです。



<第三岩峰迂回路>
第三岩峰基部から右手にロープの掛けられた斜面へ下りて岩の転がる急斜面を登り上げていきます。


ピークからわずかに下ると迂回路と合流します。
踏み跡は比較的はっきりしていますが、シャクナゲが煩くなります。



急斜面をわずかに登り上げると狭い鶏冠山の山頂です。


なだらかな稜線上の岩稜を一部巻きながらアップダウンが続きます。



前方に木賊山と甲武信ヶ岳を望む小ピークを過ぎて急斜面を下ると、途中で左手の尾根筋にトラバースするように進みます。



露岩の多いアップダウンが続き、シャクナゲの群生する稜線上を進みます。



やがて2177m峰の手前で視界が大きく開けます。






2177mピークからわずかに下り、続く小ピークは左側を巻きます。



木賊山に向けて登り上げていくと、部分的にはシャクナゲの藪漕ぎとなります。



シャクナゲの藪を抜けたところで稜線の左側をややトラバースするように進みますが、一部踏み跡がわかりづらい箇所もあります。


プレートのある尾根筋で右に折れてさらに登り上げていきます。
小振りなシャクナゲが多い緩斜面に出ると程なく木賊山の山頂標裏に出ます。



(レポート:登山口ナビ 吉田 岳)
◆鶏冠山・木賊山(鶏冠尾根)の登山口駐車場情報
西沢渓谷入口
道の駅みとみ
笛吹の音入処
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詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
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