荒船山（威怒牟畿不動～艫岩～左岸コース）登山口コースガイド
2024/01/02
二百名山の一つで艦船のような山体が特徴的な荒船山を、南牧村の線ヶ滝入口から威怒牟畿（いぬむき）不動を経て最高峰の経塚山（1422.5m）へ登り、艫岩展望台をピストンして左岸コースで下るコースガイドです。一般的な内山峠からのルートよりコースタイムは長いものの、威怒牟畿不動滝などの見所や沢沿いの紅葉が美しいルートです。
【標準コースタイム：登り3時間25分 / 下り2時間25分】
上信越道の下仁田インターチェンジから南牧村の奥部へ向かい、南牧三名瀑の線ヶ滝観瀑台のすぐ先が荒船山・立岩の登山口となります。
すぐに沢の右岸へ渡渉、すぐの左岸コースとの分岐を右へ進み再び渡渉します。
薄暗い植林帯の登山道を進むとすぐに立岩方面の分岐があります。
数回ほど支沢を跨ぎながら徐々に高度を上げていきます。
（2019年の台風19号の影響で一部崩落箇所があります）
沢筋を離れて斜面を登るとすぐに作業小屋と水場のある平場があります。
水場を過ぎるとベンチの脇を通り、再び沢に沿うように進みます。
滑滝状の沢を対岸へ渡ると登山口より50分ほどで星尾峠方面との分岐があります。
怒牟畿不動方面へ進むと星尾峠方面の近道を経て植林帯を抜けると、東屋と不動の案内板があります。
東屋の奥には岩壁が聳え、落差40mの怒牟畿不動滝と直下には崩壊の進むお堂があります。
不動直下には右手の斜面を登ったところより向かうことができます。
コースへ戻ると急登が続きます。
補助ロープがかけられた急斜面の上部からは南側の山並みが見渡せます。
沢の源頭付近を左岸へ跨ぎ、植林帯の斜面を登り上げると不動の滝から30分ほどで稜線の分岐です。
分岐から急登を進むとすぐに岩峰が聳え、左手からトラバースするように進みます。
岩峰を巻くと稜線上をアップダウンを繰り返しながら進んでいきます。
やがて樹林の隙間から経塚山の山体が見えるようになります。
30分ほどで黒滝山方面（廃道）の分岐です。
階段の整備された登山道となり小ピークを縫うように進むと25分ほどで巻き道との分岐があります（指導標なし）。
分岐から山頂までは急登が続きます。
巻き道分岐から20分ほどで樹林に囲まれた経塚山（行塚山）の山頂です。
山頂から10分ほど下ると星尾峠方面との分岐があります。
艫岩までは木立と笹原の平坦な道が続きます。
途中にはクリンソウ群生地や皇朝最古修武之地の石碑があります。
沢を跨ぎ相沢方面の分岐を過ぎると休憩舎のある艫岩展望台です。
絶壁上からは浅間山を目の前に右に妙義山、左に北アルプスなどを見ることができます。
休憩舎脇の小径を進むと東側の展望が開けています。
経塚分岐まで戻り星尾峠方面へ下ると10分ほどで巻き道と合流します。
さらに5分ほどで荒船不動や兜岩山方面との分岐となる星尾峠です。
峠から沢へと下り、何度か渡渉しながら沢筋を進みます。
（2019年の台風19号の影響で一部荒れています）
星尾峠から30分ほどで威怒牟畿不動との分岐があります。
分岐から植林帯となり、深くえぐれた沢の対岸へと渡ります。
（踏み跡がわかりづいらいため沢筋に入りこまないよう注意）
間もなく田口峠方面へ続く未舗装林道の終点に出ます（左奥は作業場で行き止まり）。
林道をわずかに進むと左手に登山道の分岐があります。
右手に沢を見ながら下り進むと岩壁を過ぎた先で右岸へと渡ります。
沢沿いを高巻き気味に進みますが、一部に崩落箇所があり補助の鎖を使って下巻きます。
支沢を複数回木橋や鉄橋で越えていきます。
やがて九十九折れの急坂で本沢沿いまで比高を下げます。
鉄橋で左岸・右岸へと続けて渡渉すると、林道の分岐から1時間ほどで登山口へと戻ります。
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