西沢渓谷(渓谷歩道~旧森林軌道周回)登山口コースガイド
2024/06/22
日本の滝百選の一つ七ツ釜五段の滝を有する山梨市の西沢渓谷を、渓谷入口駐車場から渓谷歩道と旧森林軌道跡を周回するコースガイドです。渓谷は花崗岩の浸食による奇岩や滝が連なり紅葉も美しい他、森林軌道跡にはシャクナゲの群生地もあります。
(※西沢渓谷歩道は12月初旬から4月末まで冬期閉鎖となります)
【標準コースタイム:登り1時間40分 / 下り1時間50分】
国道140号線(秩父往還)沿いの道の駅みとみの先にある西沢渓谷入口の駐車場を利用します。
駐車場からは西沢渓谷へ向かう鶏冠山林道東線(一般車通行止)を進みます。
舗装路を進むとナレイ沢橋より未舗装路となり、旧森林軌道跡との合流地点となるねとりインフォメーションセンター(トイレ)があります。
渓谷入口方面へ進むとすぐに甲武信ヶ岳の近丸新道の登山口があり、続いてヌク沢を渡ると徳ちゃん新道の登山口があります。
西沢山荘前から左手の西沢渓谷遊歩道へ進み二俣吊橋を渡ります。
吊橋の上からは東沢の奥に鶏冠山が見渡せます。
駐車場から40分ほどで鶏冠尾根方面との分岐となる西沢渓谷歩道の入口です。
高巻きの渓谷歩道を進むと尾根を乗越す階段の手前に大久保ノ滝の観瀑台があります。
落差30mほどの大久保ノ滝は眼下の樹林の隙間より覘きます。
尾根を越えて沢沿いに下るとすぐ左手に三重の滝の観瀑台があります。
三重の滝は名称のとおり落差10mほどの三段の滝で、上流側から眺めると青味がかった釜が特徴です。沢べりは一枚岩で滑りやすいので近撮は注意が必要です。
コースは左岸沿いを進み、フグ岩や人面洞など奇岩が続きます。
沢沿いに狭く急峻な箇所が続くようになると左手に落差6mの竜神の滝が見えてきます。
さらに沢との比高を上げて落差100mの恋糸の滝は樹林の間から眼下に望みます。
再び沢沿いとなり貞泉(ていせん)の滝、続いて円形の穴が特徴的な母胎淵の脇を通過します。
母胎淵を過ぎると周回コース10kmのうちの3.5km地点を示すプレートがあります。
カエル岩の脇を過ぎた先で方丈橋を右岸側へと渡ります。
急斜面を登ると百名瀑の七ツ釜五段の滝を眺める滝見橋があります。
七ツ釜五段の滝を過ぎると沢沿いへ下りる分岐があります。
分岐の先にある渓谷歩道では最後の滝となる不動滝を見て渓谷歩道の終点に向かって登ります。
シャクナゲ群生地を過ぎ、渓谷入口から1時間10分ほどで黒金山登山口の分岐です。
旧森林軌道跡はなだらかな下り勾配が続き、さわぐるみ橋や七ツ釜五段の滝を見下ろす42号橋、しゃくなげ橋など橋が連続します。
(滝見橋の迂回路はしゃくなげ橋の先で接続します)
5km地点を過ぎるとひこいっちゃんころばしの由来が記載された案内板があります。
レールが露出する区間が続き、途中には鶏冠尾根や木賊山を一望する大展望台があります。
大展望台から南進して西沢渓谷終点から50分ほどで大久保沢にかかる19号橋を渡ります。
北向きに転じて軌道跡らしいなだらかな下り坂がさらに続きます。
シャクナゲの群生地を過ぎて4号橋を渡ると山ノ神の祠前を通過します。
奥悪沢を過ぎて尾根を巻くように下るとカワズ池前で林道に出ます。
林道を下っていくとショートカット道を経てネトリ橋を渡り、大久保沢から40分ほどでねとりインフォメーションセンターに戻ります。
◆西沢渓谷(渓谷歩道~旧森林軌道周回)の登山口駐車場情報
西沢渓谷入口
道の駅みとみ
笛吹の音入処
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◆登山口ナビでは、西沢渓谷(渓谷歩道~旧森林軌道周回)のガイドも承っています。
詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
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