両神山(八丁峠コース) 登山口コースガイド
2021/05/09
百名山の一つ両神山の剣ヶ峰(1723m)を、金山志賀坂林道の上落合橋から八丁峠へ登り、急峻な西岳・東岳を縦走するコースガイドです。日向大谷ルートと比べて鎖場の数が圧倒的に多い体力を要するルートです。
【標準コースタイム:登り3時間10分 / 下り1時間20分(作業道経由)】
金山志賀坂林道沿いにある八丁峠コース登山口前の上落合橋の駐車スペースを利用します。
国道140号線から奥に入った中津川渓谷と国道299号線を結ぶ金山志賀坂林道は通行止めになることも多いのでご注意ください。
まずは八丁沢沿いから樹林帯の中の急登を50分ほど歩くと、赤岩尾根や八丁トンネル手前の八丁峠入口からのルートと合流します。
なお、八丁尾根をピストンする場合は八丁峠入口を利用した方がトイレなどの施設もあり便利です。
八丁峠から行蔵峠へ向かうと、早速2箇所ほど鎖場があります。
いずれも補助的なもので難易度は高くありません。
行蔵峠手前のピークからはこれから進む西岳・東岳の稜線と奥に剣ヶ峰が見えます。
また、西上州の山々や遠くに八ヶ岳も覗きます。
鎖場のアップダウンが続きます。
八丁峠から50分ほど、行蔵峠から続けて長い鎖場を登ると西岳の山頂に至ります。
これから向かう東岳と前東岳が眼前に聳えます。
西岳の山頂直下から鎖場が続き、鞍部まで一気に下っていきます。
(西岳山頂を見上げる)
(鞍部から西岳を見上げる)
続いて鞍部から登り返しの鎖場となります。
地図に記載の御社はこの途中の平場にあります。
道なりに稜線西側を巻き、さらにナイフリッジ状の岩場を進みます。
東岳へ登る鎖場が続きます。
写真では角度のある斜面ですが、ホールドは多くあります。
途中、先ほど下った西岳を振り返り見ることができます。
さらに東岳手前は鎖場が連続、八丁峠コースの核心と言える箇所になります。
さらに鎖場を登り詰めていきます。
西岳から50分ほどで東岳の山頂に到着です。
東側の視界が開け、隣の尖った岩峰とその奥には天理岳からの天武将尾根が覗きます。
東岳より先は比較的なだらかなアップダウンが続きます。
前東岳は山頂をわずかに巻きます。
山頂の直前で東面を巻いて2箇所ほど鎖場を通過します。
東岳から40分ほどで両神山・剣ヶ峰の山頂となります。
狭い山頂からは南西方向に甲武信ヶ岳や金峰山などの奥秩父の主峰をはじめ、八ヶ岳や赤岩尾根越しに浅間山や北アルプスの稜線を見ることもできます。
木間より縦走してきた八丁尾根の稜線も垣間見える他、南へ少し下ると奥多摩や雲取山、富士山などの展望が開けます。
上落合橋の下山ルートは梵天尾根へ少し下ったところから分岐する作業道が最短となります。
上落合橋駐車スペースの崖直上に下りることが可能ですが、出入口とも通行禁止となっている上、途中でなめ滝(シーズンによっては残雪)も通過するため一般向けのルートではありません。
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詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
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