赤岩岳(赤岩尾根) 登山口コースガイド
2019/02/22
西上州きっての岩稜ルートと呼ばれる赤岩尾根(赤岩岳1570m~P1峰1589m)を、金山志賀坂林道の赤岩橋を起点に赤岩峠から八丁峠へ縦走する岩登り経験者向けのコースです。両神山の西岳~東岳のような鎖場の連続はありませんが、ある程度のルート判断が求められます。
【標準コースタイム:赤岩橋~上落合橋 6時間30分】
金山志賀坂林道の赤岩橋付近のニッチツの社員寮廃屋前の路肩が広い部分に駐車します。
登山口は立入禁止ロープをくぐった廃屋の奥にあり、背後には赤岩尾根の岩稜が聳えます。
赤岩峠への登山ルートは枯れ沢に架かる橋を渡り右手に進みます。
峠までは急登が続きますが、踏み跡はしっかりしています。
赤岩橋から1時間ほどで赤岩峠に至ります。
石祠があり左手に大ナゲシや宗四郎山へのルートが分岐します。
赤岩岳は向かって左手、北側を巻くように進みます。
北斜面の取りつき付近に分岐があり、左に進むと大ナゲシ方向を望む展望台となっています。
赤岩岳へは樹林帯の中の急峻な道となります。
赤岩峠から30分程で赤岩岳の狭い山頂に至ります。
展望は大ナゲシなど西側のみですが、山頂から5分ほど進むと南面を望むことができます。
赤岩岳からはしばし穏やかな稜線のトレイルとなりますが、すぐに前衛峰の急峻な斜面が眼前に現れます。
前衛峰は左手に残置ロープのあるルートがあります。
前衛峰の稜線上からは赤岩岳や北側の展望が開けます。
向かう先には1583m峰が聳えます。
鞍部への下りに5m程の岩場があり、傾斜がきつく補助の鎖等もないので注意が必要です。
1583m峰は岩稜の基部をロープに沿って右側にトラバースします。
トラバースした後、残置ロープを目印に岩場に取りつきます。
その後、右斜め上に向かってさらに登り詰めていきます。
赤岩岳から1時間30分ほどで1583m峰に至り、P4峰から先の稜線を見渡すことができます。
P4峰手前の石標一の鞍部への下りも傾斜がきつく要注意です。
特段岩場もなく登り返すとP4を示すピンク色のビニールテープが巻かれた木があります。
P3峰との鞍部ではキレットを跨いで越えます。
続くP3峰手前の小さなピークはまっすぐの踏み跡もありますが右に巻きます。
P3峰への岩稜は基部から直登すると踏み跡が右と左に分かれます。
右は切れ落ちた岩壁となり手前を直登することも可能ですが、左へ進む方が無難です。
岩場を越えるとP4峰や1583m峰を見渡すことができます。
続けて見た目以上に難易度の高いチムニー内の直登となります。
取りつきの左側の岩がオーバーハング気味、かつチムニー内が狭く足運びに制約があり緊張を要します。
登り切れば小ピークを過ぎてP3峰のプレートがあります。
手前からは両神山全山がよく見渡せます。
続いてP2峰のプレートがすぐにあり、最後のP1峰も見えてきます。
1583m峰から2時間30分ほどで赤岩尾根最高峰のP1峰(1589m)山頂です。
P1峰は稜線の直登ルートの他、右側に巻き道があり背後(八丁峠側)から登ることも可能です。
山頂からは両神山全山や甲武信ヶ岳をはじめとする奥秩父の山々、西上州の山々に背後には八ヶ岳や浅間山も望むことができます。
P1峰からは大山祇神の祠脇を通り、30分ほどで八丁峠に至ります。
八丁峠からは一般ルートを下り30分程で上落合橋に戻ります。
沢筋に出たら山志賀坂林道は間近です。
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