両神山(天理岳~天武将尾根)登山口コースガイド
2021/05/21
百名山の一つ両神山剣ヶ峰(1723m)を、両神神社里宮のある日向大谷から奈良尾沢峠・天理岳を経て天武将尾根で登るコースガイドです。技術的に難易度が高い箇所はないものの、表参道ルートに比べてアップダウンが多く体力を要し、指導標などもほとんどないため中級者以上向きです。
【標準コースタイム:登り6時間40分 / 下り2時間30分(表参道経由)】
日向大谷はバス停前と両神山荘の駐車場が有料、手前の駐車スペースが無料となっています。
駐車スペースは限られるためシーズン中は朝6時頃には満車になることもあります。
バス停前から階段をあがり、ふたかみ荘の前で奈良尾沢峠(楢尾沢峠)方面へ向かいます。
両神神社里宮を過ぎてすぐ奥の建屋の手前で斜面に取り付きます。
急傾斜の尾根を直登した後、東に進路を変えてトラバース気味に峠を目指します。
登山口から35分ほどで奈良尾沢峠の分岐です。
これ以降は尾根上に指導標は設置されていません。
分岐からなだらかに905m峰を登り、ピークより西へ向かいます。
(北へ向かう踏み跡に注意)
原生林のなだらかな道が続いた後、岩稜の急登となります。
コンクリート製の埼玉県の標柱を過ぎて、両側が切れ落ちた岩稜を通過します。
左手には両神山の稜線が覗きます。
ツツジ類の多い稜線上を進みます。
途中のピークで北側に巻いた後、急斜面で稜線に登り返すと東側の武甲山などの展望が開けます。
しばらくは稜線上のアップダウンが続きます。
樹林が開けたところからは北側の二子山や西上州の山々が見えます。
1083.9m峰の手前は岩稜が続き、痩せ尾根を渡る箇所もあります。
細かなアップダウンが続き、1083.9m峰を越えたところで植林帯に入ります。
天理岳へ登り返していくと途中で南側の展望が開けます。
山頂直下の鎖場を登ると奈良尾沢峠から2時間15分ほどで天理岳の山頂です。
(鎖は灌木の根に結びつけられているため注意)
狭い山頂には小さな祠と両神山に向かって山頂標が掲げられています。
すぐ先の北峰にも古い石の祠があり、奥に尾ノ内渓谷方面へ急傾斜の道が続いています。
北峰の手前で西側の急斜面を下ります。
広めの尾根道となり巨岩の左側を巻きます。
なだらかな登りから下りに転じて岩瘤の左側を巻き、続く禿岩を直登します。
禿岩の下りは切り立った岩場となり注意を要します。
アップダウンが続きます。
1306m峰の鞍部からは急傾斜の尾根の直登となります。
標高が上がるにつれてシャクナゲが見られるようになります。
苔むした大岩の右脇を過ぎると小ピークがあり、樹林の切れ目から東岳の奥に浅間山を見ることができます。
小ピークからわずかに下った後、狭い岩稜を通過します。
左側は切れ落ちているため注意が必要です。
部分的にシャクナゲのうるさい急登が続きます。
八丁尾根の稜線が近づき、視界が開けると秩父方面の展望が大きく開け、東岳の奥には北アルプスも見えるようになります。
古びた看板を過ぎて最後にひと登りすると、天理岳から3時間30分ほどで前東岳の山頂です。
稜線ルートに合流して両神山に向けて細かなアップダウンが続きます。
山頂の直前で東面を巻いて2箇所ほど鎖場を通過します。
前東岳から20分ほどで両神山・剣ヶ峰の山頂となります。
狭い山頂からは南西方向に甲武信ヶ岳や金峰山などの奥秩父の主峰をはじめ、八ヶ岳や赤岩尾根越しに浅間山やなどを一望できます。
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