裏妙義・丁須の頭(御岳コース) 登山口コースガイド
2022/04/29
日本三大奇景の一つ妙義山の北側に位置する裏妙義を、横川駅の西にある麻苧の滝自然公園から鎖場が多数ある産泰山・御岳経由で登るコースガイドです。下山路は鍵沢コースを利用して周回することが可能です。
【標準コースタイム:登り5時間10分 / 下り3時間25分】
上信越道の松井田妙義インターチェンジより国道18号線でJR横川駅を過ぎ、旧道を入った先で県道へ左折するとすぐ麻苧の滝自然公園入口の看板があります。
坂を下ると登山コースの入口となる麻苧吊橋があり、駐車場はその右手奥にあります。
橋を渡り左手へ進むと弁天池の脇の階段が公園の入口となります。
麻苧七滝の一つ孫滝や安山岩の胎内くぐりなど公園内は整備された遊歩道を進みます。
しばらく進むと東屋の先にあるたきみ橋から、右手に落差40mの父滝(麻苧の滝)が見えます。
右岸側から沢沿いに滝の基部へ行くことも可能です。
父滝の先にある広場からは本格的な登山道となり、すぐに滝の脇の鎖のある岩場を登ります。
急斜面を直登してトラバースの鎖場を挟み尾根へ登り上げていきます。
尾根を登り上げると登山口から1時間20分ほどで鼻曲り(龍駒山)にです。
山頂標手前のザンゲ岩からは足元にジオラマのような横川の街並みと榛名山を見渡せます。
鼻曲りからはアップダウンが続き、40分ほどで石碑のある産泰山に至ります。
地味なピークながら眼下の視界が開けています。
鞍部から登り返すと産泰山の切り立った岩壁を見ることができます。
ルンゼ状の急斜面をトラバースして回り込んだ後に登り上げます。
再び稜線に出ると前方に米粒岩峰が見えてきます。
小ピークを越えてから泰賢霊神の石碑立つ岩小屋の脇を過ぎます。
過去には事故も起きている米粒岩峰基部は3連の鎖となりますが、傾斜も険しくないため乾いていれば難易度は高くありません。
稜線に出ると西大星の岩峰と浅間山が望めるようになります。
岩峰の左右を巻いて5mほどの短い鎖場を登るとピークに石祠があります。
産泰山から1時間20分ほど、石祠の次のピークが御岳神社の石碑ある御岳山頂です。
南側は表妙義全山が見渡せ、また進行方向には丁須の頭もはっきり見えてきます。
御岳山頂を下るとすぐに3連の鎖場があります。
続いて振られやすく取りつきにやや緊張を要するリッジ上の鎖場、短いながら垂直に近い鎖場を通過します。
しばらくアップダウンが続き、丁須の頭が徐々に近づいてきます。
御岳山頂から1時間40分ほどで左手から籠沢コース(旧国民宿舎)と合流する籠沢のコルです。
岩峰の下部をトラバースし、横這いの鎖場から回り込むように短い鎖を登ります。
続いて縦と横這いを組み合わせた鎖場があります(奥に縦方向のみの鎖もあります)。
籠沢のコルから10分ほどで丁須の頭の下部に出ます。
丁須の台座までは鎖を伝って比較的容易に登ることができますが、肩までは狭いリッジを渡るため注意が必要です。表妙義の山々を一望できます。
丁須の頭トップへは肩から向かって左側に鎖が設置されていますが、垂直に近く難易度が高いため上級者向けです。
丁須の頭のすぐ先にある中間峰(1057m)からは関東平野をはじめ表妙義や荒船山、赤岩・烏帽子岩や谷急山の岩峰、浅間山、谷川岳や日光、赤城山など360度の展望が広がります。
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