三峰山(物見峠~不動尻周回)登山口コースガイド
2024/01/21
丹沢山地の東部にあり大山に連なる三峰山(中峰/934.6m)を、清川村役場や道の駅清川のある煤ヶ谷から物見峠経由で登り不動尻へ下って谷太郎側沿いに周回するコースガイドです。稜線上は痩せ尾根の急峻な区間に鎖場が続く低山ながら変化に富んだルートで、大山と組み合わせて登ることも可能です。
【標準コースタイム:登り3時間30分 / 下り2時間50分(大山往復の場合は+2時間50分)】
道の駅清川の村営駐車場から宮ヶ瀬湖方面へ350mほど先の煤ヶ谷のバス停で谷太郎川沿いへ左折するとすぐに三峰山・物見峠方面の道が分岐します。(直進した先に公衆トイレあり)
坂を登るとすぐに登山届ポストがあり、畑の脇を進むと害獣防護柵の奥に登山道が続きます。
しばらくは植林帯のなだらかな道が続きます。
植生保護柵が施されたエリアを過ぎると正面に三峰山の稜線が木間より見えてきます。
再び植林帯に入ると尾根筋に向かって傾斜が険しくなり、煤ヶ谷から1時間ほどでベンチの設置された物見峠の分岐に至ります。
分岐を右へ進むと尾根筋の東側をトラバースするように進みます。
(分岐を直進して物見峠をショートカットすることも可能です)
開けたところからは仏果山と経ヶ岳を見ることができます。
奥へ進むと警告板にあるとおり登山道の崩壊が進んでいるため、踏み外しに注意します。
30分ほどで辺室山や物見沢方面の分岐となる物見峠です。
天気が良ければ都心のスカイツリーなども望むことができます。
峠を出るとすぐに階段の急登となります。
ピークが近づくと傾斜が緩み、開けたところからは左側に相模湾、右側には塔ノ岳や丹沢山などを一望することができます。
物見峠から15分ほどでトラバース手前の分岐からのルートと合流します。
短いアップダウンが続き、痩せ尾根がちな区間や崩落地上部を度々通過します。
やがて前方にひと際大きな西峰が見えてきます。
鞍部から階段や補助ロープの張られた急登となります。
西峰のピークを過ぎると鎖の設置された急坂を下ります。
中峰に向けて登りに転じてからも、難易度が高い箇所はないものの鎖や梯子が連続します。
三峰山100m看板を過ぎてもなお急峻な区間が山頂直前まで続きます。
分岐から1時間40分ほどで三峰山の最高峰となる中峰の山頂です。
山頂は狭く展望もありませんが、ベンチが設置されています。
山頂を出ると再び急峻なアップダウンが続きます。
山頂から30分ほど、東峰を下り鞍部から緩やかに登ると不動尻1.4km案内板があり稜線の道と分岐します。稜線の道は正規の登山ルートではないものの大山方面へ向かうことができます(後述)。
不動尻へは急斜面を谷筋に向かって下ります。
谷間越しに鐘ヶ嶽を見て階段や鎖場を通過して沢沿いに出ます。
やがて堰堤上を木橋で左岸側へ渡りますが、すぐに右岸へ渡り返します。
露岩の鎖場を下ると、狭い谷間に架かる桟道を通過します。
鎖場を通過すると大山方面との分岐があり、程なく稜線から40分ほどで不動尻です。
かつての青少年キャンプ場跡地で広場となっており、周辺にミツマタなども群生しています。
舗装路を進み橋を渡ると谷太郎沢沿いに煤ヶ谷方面の登山道が分岐します。
すぐに補助の鎖が設置されたトラバース区間があり踏み外しに注意します。
しばらく谷太郎川の左岸側を下っていくと、木橋を連続して渡るようになります。
不動尻から50分ほど、6本目の木橋を渡ると谷太郎林道の終点に出ます。
谷太郎マス釣場を経て林道を45分ほど歩くと煤ヶ谷に戻ることができます。
(登山口にはヤマビル駆除用の塩も置かれています。)
<稜線分岐から唐沢峠方面>
分岐に指導標はありませんが広い稜線に薄い踏み跡が続いています。
最初のピークは西側の支尾根に踏み込みやすいので注意が必要です。
続く865mのピークで唐沢川の踏み跡を分け、鞍部から登り返すと分岐から30分ほどで不動尻から大山へ向かう登山道に合流します。以降のルートは大山(不動尻~唐沢峠)コースをご覧ください。
◆三峰山(物見峠~不動尻周回)の登山口駐車場情報
道の駅清川
谷太郎林道口
◆近隣の登山口コースガイド
大山(不動尻~唐沢峠)
◆登山口ナビでは、三峰山(物見峠~不動尻周回)のガイドも承っています。
詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
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