飛龍山(サオラ峠~ミサカ尾根)登山口コースガイド
2021/06/19
奥秩父主脈縦走路にあり秩父側では大洞山と呼ばれる飛龍山(2069.2m)を、丹波山村の道の駅たばやまからサオラ(サヲウラ)峠・ミサカ尾根を経て登るコースガイドです。登山口からの標高差があるため体力を要し、山頂は樹林帯のため眺望も少ないですが、中腹ではツツジや手前の前飛龍付近からはシャクナゲの群生が見られます。
【標準コースタイム:登り5時間10分 / 下り3時間50分】
道の駅たばやまから国道411号線(大菩薩ライン)の甲府・甲州方面へと向かいます。
村役場入口の交差点から450mほど先で手製のプレートに従い右手の脇道へ入ります。
道なりに登ると農道のピーク地点付近にゲートが設けられた登山口があります。
農地上部を横断してさらに2箇所の害獣ゲートを開閉すると山道となります。
堰堤上を通過して植林帯の斜面を登り進みます。
尾根筋に出ると直下まで通じている作業道(林道)の分岐があります。
サオラ峠に向かってしばらくは折り返しながらの単調な登りが続きます。
峠との中間付近では九十九折れの急登区間やロープの張られた急坂も通過します。
岩が露出した区間を経て、再び植林帯の斜面を折り返しながら登ると、国道の分岐から2時間30分ほどでサオラ峠(サヲウラ峠)です。
1477mピークで右手に進路をとり、しばらくなだらかなアップダウンが続きます。
短い急坂を登るとサオラ峠から45分ほどで熊倉山(火打岩)の狭い山頂です。
鞍部へわずかに下ると、平らな区間を挟みながら道は再び登り基調となります。
岩岳尾根の合流点手前にかけては露岩の多い急登区間が続きます。
熊倉山から1時間10分ほどで岩岳尾根との合流点となる南東側が開けた露岩があります。
奥多摩の山々や樹林の隙間から奥秩父の主稜、前飛龍の奥に飛龍山も見えてきます。
露岩からひと登りするとシャクナゲに囲まれた前飛龍の山頂です。
前飛龍山頂から急坂を下りシャクナゲの尾根道を進むと笹原の鞍部に出ます。
再び登り返しとなり、露岩の急登を越えると露岩から40分ほどで奥秩父主脈縦走路と交差します。
分岐には飛龍権現の小さな祠があります。
縦走路を横切りシャクナゲの群生地を抜けて笹原の平場に出ると分岐から25分ほどで飛龍山の山頂標があります。山頂は樹林に囲まれ眺望はありません。
分岐から笠取山方面へ縦走路をわずかに進むと見晴しが良い禿岩の分岐があります。
禿岩からは南~西面の展望が開け、南アルプスや奥秩父主脈を一望することができます。
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道の駅たばやま
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