飛龍山(大常木林道~岩岳尾根)登山口コースガイド
奥秩父主脈縦走路にあり秩父側では大洞山と呼ばれる飛龍山(2069.2m)を、丹波山村西部の国道411号(青梅街道)に架かる余慶橋から小常木谷渓谷へ入り東京都水道水源林巡視路(大常木林道)・岩岳尾根を経て登るコースガイドです。登山口からの標高差・距離共にあり体力を要するうえ、一般登山道でもないため中級者以上向けのルートです。
【標準コースタイム:登り6時間55分 / 下り3時間50分(下りはサオラ峠経由)】
丹波山村の中心部から国道411号線を西へ2.5kmほど進むと登山口となる余慶橋があります。
800mほど手前の大萩谷橋の旧橋跡には9台分の駐車場も設けられています。
余慶橋のたもとからモノラックの格納庫を見て右側の斜面を登り、トラバース路へと進みます。
沢沿いへ下る踏み跡を左に見送り(奥に小さな祠があります)さらに高巻きます。
登りきって尾根を回り込むと下りに転じます。
沢沿いまで下り火打石谷を木橋で渡ります。
モノラックを右手に見送り小常木谷沿いを奥へと進みます。
木橋で右岸・左岸・右岸と連続して渡渉し、右手の小滝を過ぎると沢筋を離れて植林帯の斜面を登ります。
しばらく単調な巡視道が続きます。
標高850m付近の平場を過ぎると踏み跡が浅くなります。
奥へ進むとがれた箇所も散見されるようになります。
大きな露岩の脇を過ぎた先で一度折り返します。
再び折り返してしばらく登ると茅谷尾根の稜線が見えてきます。
登山口から2時間20分ほどで尾根筋に合流します。
なだらかな稜線を進むとすぐに右へ折り返し小ピークを巻くように進みます。
岩岳に向かって稜線の左側を巻くように進みます。
一部には古い木橋が架かる箇所もあり、かつては整備されていたことが伺えます。
岩岳のピークもトラバースするように進みます。
左からの尾根の合流点で斜面を登るとピークに小さな山頂標があります。
岩岳に続く小ピークは右から巻くように進みます。
稜線を縫うように進み、1515m峰を右から巻くと1時間ほどで古い雪量計が設置されたハシカキノタルです。
ハシカキノタルを過ぎるとすぐに急登となります。
踏み跡がわかりづらい箇所もありますが、基本的には稜線上を辿ります。
倒木の多い平場を過ぎ、再び急斜面を登ります。
やや狭い尾根を越えると右手の視界が開けて奥多摩方面の山々を見渡せます。
樹林越しに奥秩父の主稜を見渡す露岩を過ぎるとシャクナゲが見られるようになります。
小ピークのアップダウンが続き、一部にはシャクナゲの群生を漕ぐような箇所もあります。
途中の鞍部付近からは飛龍山が近くに見えるようになります。
登り返してすぐの岩場からは国師ヶ岳の左側に南アルプスを見渡すことができます。
前飛龍手前のピーク前後はシャクナゲが密生しています。
ミサカ尾根の合流手前は岩稜の直登となります。
上部の岩場は展望が開け、大菩薩嶺や奥秩父主稜線との間に南アルプスを一望することができます。
ハシカキノタルから2時間30分ほどでミサカ尾根(サオラ峠コース)と合流します。
合流点の露岩からは奥多摩方面の山が見渡せます。
露岩からひと登りするとシャクナゲに囲まれた前飛龍の山頂です。
前飛龍山頂から急坂を下りシャクナゲの尾根道を進むと笹原の鞍部に出ます。
再び登り返しとなり、露岩の急登を越えると合流点から40分ほどで奥秩父主脈縦走路と交差します。
分岐には飛龍権現の小さな祠があります。
縦走路を横切りシャクナゲの群生地を抜けて笹原の平場に出ると分岐から25分ほどで飛龍山の山頂標があります。山頂は樹林に囲まれ眺望はありません。
分岐から笠取山方面へ縦走路をわずかに進むと見晴しが良い禿岩の分岐があります。
禿岩からは南~西面の展望が開け、南アルプスや奥秩父主脈を一望することができます。
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