鳳凰三山(御座石鉱泉~燕頭山コース)登山口コースガイド
2024/08/22
百名山の一つ鳳凰三山の地蔵岳(2764m)・観音岳(2840.4m)・薬師岳(2780m)を、御座石鉱泉から燕頭山を経て登るコースガイドです。稜線まで展望も少なくドンドコ沢コースの滝のような見所もありませんが、危険な箇所が少なく比較的歩きやすいルートです。
【標準コースタイム:登り8時間40分 / 下り5時間25分(地蔵岳ショートカット)】
韮崎から御座石鉱泉へ向かう場合、精進ヶ滝林道や小武川林道と御座石林道などでアクセスできますが、いずれも一部に未舗装区間があります。
御座石鉱泉の手前は市営無料駐車場となっており、トイレの脇に登山口があります。
鉱泉の建物の裏を通り斜面に取り付き、折り返しながら尾根筋へ登り上げていきます。
痩せ尾根に出てロープの張られた急斜面を登ると、大規模なコンクリートの法面脇を通過します。
法面直上の鉄階段を登るとなだらかな広いピークに出ます。
わずかに下ると登山口から1時間ほどで作業道の終点と交差する西ノ平です。
西ノ平からはしばらく急登区間が続きます。
大きな岩が見られるようになり、指導標を過ぎるとロープのかかる急斜面となります。
崩落斜面の上部に出て御所山の尾根越しに甲府市街を見晴らすと、程なくして旭嶽の石柱と小祠があります。
左側が切れ落ちた箇所を過ぎて再び急登が続きます。
砂地の露出した急斜面を越えると傾斜が緩み、西ノ平から2時間30分ほどで笹原が広がる燕頭(つばくろ)山です。
ピークからなだらかに斜面を下ると、樹林の合間から地蔵岳のオベリスクが見えてきます。
鞍部付近は脆い砂地の区間となり、登り返しの階段には鎖が設けられています。
登り返すと程なく環境庁の指導標を過ぎて尾根の肩に出ます。
2216mのピークを巻くように進むと樹林が開けた北アルプス展望地があります。
尾根筋に出てわずかに登ると再びトラバースとなり、木橋や桟道が連続します。
鳳凰小屋まで20分のプレートを見て、尾根筋に登り上げると劔展望台を過ぎてわずかに下ります。
尾根の左側(南側)に入ると観音岳を見上げる富士見台の岩を通過します。
平坦なトラバースを進むと木橋を2本立て続けに渡り、ドンドコ沢コースと合流します。
燕頭山から2時間ほどで鳳凰小屋です(鳳凰小屋は2024年建て替え)。
小屋の水場は無料で利用することが可能です。
観音岳の近道を左手に分けて地蔵岳方面へ進みます。
砂地の急斜面に階段が断続します。
森林限界付近より白砂の滑りやすい急斜面となります。
観音岳はじめ東側の展望が開けます。
鳳凰小屋から1時間20分ほどで地蔵岳の山頂標前に至ります。
稜線上にはオベリスク(地蔵仏)の尖塔と無数の地蔵が甲斐駒ヶ岳を背景に並びます。
オベリスクは裏側から岩の隙間をくぐり、正面のクラックを登ることが可能です(経験者向き)。
直下には鳳凰山大神の石碑が祀られています。
地蔵岳から10分ほど登ると白鳳峠・高嶺からの登山道と合流する赤抜沢ノ頭です。
地蔵岳のオベリスクをよく見渡せる他、白根三山や仙丈ヶ岳などの展望が広がります。
赤抜沢ノ頭から観音岳を眼前に鞍部へ急坂を下ります。
樹林帯を登り返して小ピークに出ると背後に赤抜沢ノ頭と地蔵岳が並びます。
小ピークを越えると赤抜沢ノ頭から30分ほどで鳳凰小屋からの近道と合流します。
左手には奥秩父連峰を見渡すことができます。
観音岳に向かって岩の転がる急登となります。
岩塔の脇を過ぎると最後はなだらかな稜線となります。
鳳凰小屋の分岐から40分ほどで鳳凰三山最高峰の観音岳山頂です。
薬師岳の奥には富士山を見ることができます。
観音岳を下ると、薬師岳へはハイマツ帯のなだらかな道が続いています。
観音岳から30分ほどで薬師岳の山頂です。
薬師岳の東側の岩峰は容易に登ることが可能です。
天気が良ければ白根三山をはじめ富士山や奥秩父、八ヶ岳も一望できます。
青木鉱泉へは中道を下り、小武川林道支線を経て下山することも可能です。
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