塔ノ岳(大倉尾根) 登山口コースガイド
2023/04/17
丹沢山系の中でも山頂からの眺望が随一の塔ノ岳(1490.9m)を、秦野戸川公園や大倉の駐車場から大倉尾根で登る最もポピュラーなコースガイドです。山頂までの標高差が約1200mあり登り坂が長く続くためバカ尾根とも呼ばれますが、花立付近からは南側の展望が開けます。
【標準コースタイム:登り3時間30分 / 下り2時間20分】
秦野戸川公園の駐車場は営業時間が8時00分からとなるため、早朝出発する場合は公園前の民間有料駐車場を利用します(土日は隣接するどんぐり山荘や大倉山の家の奥にも庭先を利用した有料駐車場があります)。
大倉バス停前の県道を奥へ進むと丹沢大山国定公園の案内板が建つ分岐があり、左へ進みます。
水場のある配水場脇の先で未舗装路となり、丹沢ベース前を過ぎて高い杉林の登山道へと変わります。
チップ制トイレの設置された観音茶屋前を過ぎると、大倉高原 山の家跡地を経由する道と雑事場ノ平に直接向かう道とに分岐します。
尾根を回り込むように登ると大倉高原 山の家跡地の展望台に出ます。
秦野市街方面の展望が開け、奥は丹沢で唯一のテント場となっています。
大倉からおよそ40分ほどで直登ルートと合流する雑事場ノ平です。
なだらかな尾根道を進むとほどなく見晴茶屋があります。
見晴茶屋を過ぎると両脇にモミジなどの落葉樹が並び、しばらく単調な登り坂が続きます。
一本松跡を過ぎて標高800m付近で傾斜が緩やかになります。
再び階段の急坂を登り進むと駒止茶屋があります。
駒止茶屋を過ぎて堀山付近はなだらかな道が続きます。
木間より右手に表尾根の山並み、左手には鍋割山稜が覗きます。
雑事場ノ平から1時間10分ほどで堀山の家が建つ小草平(おぐさだいら)です。
小草平で二俣からのコースと合流します。
小草平を出るとすぐに痩せ尾根を渡り岩の転がる急登を挟んで階段が続きます。
小草平より25分ほどで右手から天神尾根のコースが合流、すぐ先はベンチの置かれた緩斜面となっています。
再び階段の登りが続きます。
樹林帯を抜けると小丸尾根の左に富士山、眼下には秦野市街や相模湾の視界が開けます。
天神尾根の分岐から35分ほどで見晴しの良い花立山荘です。
山荘の営業は土日のみですが、コーヒーやお汁粉・かき氷なども販売しています。
花立のピークまでは見晴しの開けた道が続き、富士山が小丸尾根越に、右手には表尾根の奥に大山も見渡すことができます。
ピークを登りきると目の前に塔ノ岳が姿を見せます。
天神尾根分岐から50分ほど、馬ノ背と呼ばれる痩せ尾根を渡ると鍋割山稜との分岐となる金冷シです。
分岐からさらに階段が連続します。
途中の崩壊地上部では西側の展望が開け、西丹沢の山の奥に南アルプスの稜線も見えます。
再び視界が開けて山頂が目の前に見えてきます。
金冷シから25分ほど、最後に階段をひと登りすれば山頂です。
山頂からは南アルプスをバックに富士山、丹沢主稜線、箱根・愛鷹山塊から伊豆半島、相模湾と初島・大島、登ってきた表尾根や三浦半島から房総半島、大山の左手には関東平野が一望できます(空気が澄んでいる冬は筑波山なども見ることができます)。
山頂では尊仏山荘が営業しており、コーヒーなどを注文すれば中で休憩をとることも可能です。
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