燧ヶ岳 俎嵓・柴安嵓(御池コース) 登山口コースガイド
2020/07/26
百名山の一つで東北地方の最高峰となる尾瀬・燧ヶ岳、双耳峰の俎嵓(まないたぐら/2346m)と柴安嵓(しばやすぐら/2356m)を福島県檜枝岐村側の御池から登るコースです。急登が多いものの、途中には広沢田代や熊沢田代などの広い湿原があり、上部は会津駒ヶ岳や越後山脈の見晴らしがよいルートです。
【標準コースタイム:登り3時間45分 / 下り2時間40分】
御池コースの登山口は檜枝岐村の尾瀬の登山拠点となる御池有料駐車場の一番奥にあります。
村内で宿泊もしくは売店で一定の金額以上を利用した場合は無料コインを受取ることができます。
裏燧林道遊歩道を進むとすぐに燧ヶ岳のコースが左へ分岐します。
ぬかるみやすい場所には木の桟道や階段が整備された道がしばらく続きます。
やがて岩が転がる急登となります。
雨天時は水が流れ滑りやすいので注意が必要です。
再び傾斜が緩やかになり木の桟道を進むと、御池から1時間ほどで広沢田代です。
湿原には複数の池があり、周囲はワタスゲやキンコウカなどが群生しています。
湿原内を進み樹林帯に入るとすぐに4合目の標識があります。
再び階段が断続的に現れる急登となり、5合目の標識を過ぎると樹間より周囲の山並みも見えるようになります。
1986mピークの手前で視界が開け、前方に燧ヶ岳の山頂が見えてきます。
振り返れば越後山脈の山々を見晴らすことができます。
なだらかな木の桟道を登り進むと、眼下に2つの池が並ぶ熊沢田代が見えてきます。
広沢田代から50分ほどで熊沢田代です。
ベンチが設置された休憩ポイントとなっており、池越しに平ヶ岳や帝釈山がよく見えます。
広い湿原を登り進むと熊沢田代が眼下に見晴らせます。
6合目の標識を過ぎると沢を跨ぎながらトラバース気味に進むようになります。
しばらく進むと再び沢筋のガレた道になります。
(下りの際は直進しないよう注意が必要です)
7月までは雪渓が残ります。
8合目の標識を過ぎ、沢が狭まったところで道標に従い再び沢筋を離れます。
すぐにコースに関する注意板があり、その先でガレ場を通過します。
付近からは眼下に熊沢田代や東田代、奥只見湖や会津駒ケ岳が見渡せます。
9合目の標識を過ぎ、シャクナゲやハイマツの低灌木帯の中の急登を進みます。
右手に柴安嵓のピークが見えると、俎嵓のピークもすぐ目の前となります。
熊沢田代から1時間40分ほどで石祠や二等三角点のある俎嵓の山頂です。
山頂は平場こそ少ないものの360度の展望が広がり、晴れていれば尾瀬沼や至仏山、武尊山、平ヶ岳の背後に越後山脈の山々、会津駒ヶ岳や那須岳などが見渡せます。
最高峰となる柴安嵓へは往復30分ほど、鞍部までいったん下りて登り返します。
高低差60mほどですが、急峻なため残雪期は注意が必要です。
柴安嵓の山頂は平場があり俎嵓より休憩しやすくなっています。
こちらも晴れていれば尾瀬ヶ原などが一望できます。
◆燧ヶ岳 俎嵓・柴安嵓(御池コース)の登山口駐車場情報
御池
七入
◆登山口周辺の日帰り温泉
燧の湯
◆登山口周辺の食事処・レストラン情報
檜枝岐 そば処 民宿 やなぎ屋
◆登山口ナビでは、燧ヶ岳 俎嵓・柴安嵓(御池コース)のガイドも承っています。
詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
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