乾徳山(大平高原~道満尾根) 登山口コースガイド
2021/04/17
二百名山の一つで岩稜の山頂からの見晴らしが良好な乾徳山(2031m)を、乾徳山南林道沿いの大平高原から道満尾根を登り迂回下山道で国師ヶ原を周回するコースガイドです。一般的な登山口となる徳和よりも標高が500m以上高いスタートとなるので、短時間で山頂に立つことができます。
【標準コースタイム:登り2時間30分 / 下り2時間30分(ピストンの場合1時間55分)】
国道140号線(雁坂みち)から徳和入口の交差点を過ぎて大平高原方面へ左折、高原奥部の乾徳山南林道の冬期閉鎖ゲート前は駐車余地がなくなったため大平荘の有料駐車場を利用します。
林道を奥へ進むと未舗装路となり、すぐに大平牧場を横断する登山道の入口があります。
再び林道と交差する地点に登山口の案内板があります。
登山道を進むと古い作業道を横断し、国師ヶ原へと続く林道に合流します。
道標に従い林道を進むと登山口から20分ほどで徳和峠・道満山からの登山道との分岐に出ます。
登山道は林道をショートカットするかたちで続き、林道と分岐した後は樹林帯の急登となります。
しばらく登り進めると傾斜がなだらかになり、やがて露岩上を通過します。
間もなく富士山や南アルプスの展望が開ける国師ヶ原の上部に出ます。
高原の中程には月見岩があり、国師ヶ原十字路からのコースと合流します。
道満尾根の分岐から1時間ほど、月見岩のすぐ先が手洗石のある扇平です。
扇平を過ぎると樹林帯の中の岩が転がる急登となり、一部には鎖も設置されています。
2本目の鎖場を登りきると大きな割れ目が特徴の髭剃岩の前に出ます。
髭剃岩を右手から巻いて岩場を登り、岩の割れ目の梯子を下ります。
続くカミナリ岩にはテラスを挟んで2つの鎖場があります。
いずれもホールドが多く慣れている方なら鎖がなくても登れます。
胎内などの巨岩の脇を次々と通過します。
やがて雨乞岩で展望が開けると、いよいよ山頂が見えてきます。
山頂直下の鳳岩(おおとりいわ)には20mの鎖場があります。
登山者が多い日は渋滞することもあります。
鳳岩の鎖場は迂回路が設けられており、梯子を利用して山頂へ登ることもできます。
扇平より1時間ほど、鎖場を登りきった先が山頂です。
山頂はあまり広くありませんが、天気が良ければ登山口の大平高原と大菩薩嶺、御坂山地と富士山、烏ノ尾根越しに南アルプス、奥秩父の金峰山や国師ヶ岳、黒金山の背後に甲武信ヶ岳などの展望が広がります。
岩稜上を15分ほど下ると迂回下山道と黒金山への道が分岐する水ノタルです。
迂回下山道も岩が転がる歩きづらい道が続きます。
高原ヒュッテまで20分の案内板の先にある短い鎖場を過ぎると、ようやくなだらかなトラバース道となります。
分岐から1時間30分ほどで現在は無料開放されている国師ヶ原の高原ヒュッテです。
市が管理しており内部も整備が行き届いた避難小屋です。
高原ヒュッテからは国師ヶ原十字路を大平方面の林道へと進みます。
富士見百景の案内板ある峠を過ぎれば下り坂となり、20分ほどで往路の道満尾根の分岐に戻ります。
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