辻山(甘利山~千頭星山)登山口コースガイド
2019/06/21
鳳凰三山の夜叉神峠からの縦走ルート上にあり南アルプス白峰(白根)三山の展望が良い辻山(2584.7m)を、レンゲツツジで有名な甘利山 広河原から千頭星山(2138.5m)を経て登るコースガイドです。千頭星山までは見晴しが開けたところから富士山や奥秩父山塊や大菩薩連嶺、八ヶ岳なども一望できるコースです。
【標準コースタイム:登り6時間20分 / 下り4時間15分】
甘利山の駐車場へは韮崎南部より県道613号甘利山公園線を終点まで進みます。
駐車場に隣接する喫茶店ツツジ苑の前から展望台のある東屋前を経て木道・階段の整備された登山道が続きます。
6月中旬は一面にレンゲツツジが咲き、甲府市街と富士山から大菩薩連嶺・奥秩父山塊の展望が広がります。
甘利山山頂へは30分ほどで到着、奥には千頭星山への稜線が見えています。
山頂からは笹原を緩やかに下り、すぐに大笹池との分岐を経て登りに転じます。
途中で見晴らしが開けると甘利山の山頂と富士山を見渡せます。
しばらく登ると奥甘利山の分岐があり、すぐの山頂からは富士山の展望が開けています。
さらに登り進むと甘利山より1時間30分ほどで御所山との分岐に出ます。
分岐からなだらかな稜線を進むとすぐに広い笹原を通過します。
富士山や木間から鳳凰山の薬師岳などの山頂部が見える他、山頂手前では奥秩父山塊と大菩薩連嶺のパノラマが再び広がります。
分岐から30分ほどで千頭星山の山頂です。
千頭星山からしばらく下ると辻山の大崩壊地や鳳凰山の地蔵岳や薬師岳を見渡すことができます。
さらに直下の展望台からは山間に櫛形山や富士山、八ヶ岳も見ることができます。
展望地を過ぎるとロープのかかる急峻な区間を通過します。
小ピークを前に左手の谷筋へ下ります。
沢の源頭付近より岩壁の直下を巻くように進みます。
次のピークは右手から巻きますが、急勾配のうえ砂礫の滑りやすい地質なので注意が必要です。
登り返しとなり、途中で千頭星山と巻いたピークの岩がちな山容を見ることができます。
笹原の踏み跡が薄い区間を下り切ると千頭星山から1時間ほどで大ナジカ峠です。
峠付近は踏み跡はしっかりしています。
笹原の斜面を登り返すとやがてシラビソ林の登山道となります。
大崩落地沿いに急登が続きます。
大崩落地の上部からは千頭星山と奥に奥秩父山塊を再び見ることができます。
なお、崖沿いは登山道も崩落が進んでいるため通過に注意が必要です。
崩落地の最上部を過ぎるとようやく傾斜が緩やかになります。
最後にひと登りすると夜叉神峠からの縦走ルートに合流、峠より2時間40分ほどで苺平です。
苺平から辻山までのコースはよく整備されています。
10分ほどで三角点があり、すぐ西側が展望地となっています。
目の前に南アルプス白峰三山(北岳/間ノ岳/農鳥岳)をはじめ、仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳の間に御嶽山、鳳凰山(薬師岳・観音岳)、八ヶ岳を見渡すことができます。
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