笠取山~唐松尾山~御殿岩 登山口コースガイド
2022/11/23
奥秩父の多摩川源流にある笠取山(1953m)を、一ノ瀬高原の中島川橋付近にある中島川口から登り、唐松尾山(2109.2m)と御殿岩を縦走して七ツ石尾根で下りるコースガイドです。笠取山・御殿岩とも眺望が良く、奥秩父の山深さを味わえるルートです。
【標準コースタイム:登り4時間40分 / 下り2時間50分】
国道411号線(青梅街道)から一ノ瀬高原を結ぶ一ノ瀬林道を進み、最奥部の中島川口もしくは中川橋や三ノ瀬に車を停めます。
登山口は路側帯がわずかにあるのみですが、付近に駐車スペースが設けられています。
登山道はよく整備されており、幅も広く歩きやすい道が続きます。
少し先の馬止の分岐では巡視道へ直進しないよう注意してください。
なだらかな折返しの道を過ぎると、登山口から1時間20分ほどで山ノ神からの中間道と合流する黒槐尾根分岐点です。
※2017年10月現在、中間道は登山道崩落のため通行止となっています
小さな沢を木橋で2回ほど渡ると笠取小屋方面との分岐があり、右手の水干尾根方面へ進みます。
黒槐尾根分岐点から35分ほど、急坂をひと登りすると水干との分岐点です。
分岐からすぐのところに多摩川の源頭”水干(みずひ)”があります。
岩に生えた草の根から滴る水を間近に、多摩川の最上流部と眼前には富士山を望めます。
すぐ先にあるベンチ付近より水場口の分岐があります。
水場口は3分ほど下ったところにあります。
雁峠分岐方面へ進むと山梨百名山側の笠取山山頂へ向かう道が分岐します。
山頂までは開けた急登となります。
山頂は西側と南側が開け、丹沢や大菩薩連嶺、富士山と南アルプス、奥秩父の主峰 国師ヶ岳や甲武信ヶ岳の稜線が見渡せます。
標高点はさらに岩の露出した隣のピークの奥になります。
水干分岐からは1時間5分ほど、標高点ピークへ直登した場合は25分ほどです。
/>
小ピークを越えて東側の急坂を下ると20分ほどで縦走路との分岐です。
笹薮の縦走路で黒槐山を巻きながら登って行きます。
笠取山までのルートに比べると倒木なども多くなります。
黒槐山の鞍部を過ぎるとしばらくなだらかな小ピークのアップダウンが続きます。
シャクナゲの群生したピークを越えると唐松尾山とその奥に御殿岩が見えてきます。
開けたところからは飛龍山方面の稜線や雲取山も見えています。
唐松尾山までは鞍部へいったん大きく下り、登り返しは岩場の急登もあります(左脇に迂回路あり)。
水干の分岐から1時間40分ほどで唐松尾山の山頂です。
ルート上の最高標高点となりますが、展望のない狭い山頂です。
御殿岩方面は少し下ったところから稜線上の踏み跡を辿ります。
(幹にビニールテープの巻かれた木が目印)
露岩のピークを登ると御殿岩が目の前となります。
唐松尾山から40分ほど、最後に急な岩場を登れば御殿岩の山頂です。
山頂は360度の大展望が広がり、唐松尾山から奥秩父の峰々と南アルプス、富士山や大菩薩連嶺、丹沢山地や雲取山、目の前には和名倉山の稜線と北側には両神山や浅間山などを見ることができます。
下山路は途中の分岐を左へ進み本道と合流します。
途中ガレ場を渡り、40分ほど下ると和名倉山方面の分岐となる山ノ神土です。
分岐から中間道を進み途中の尾根を下ることも可能ですが、ガレ場を渡る箇所もあり林道へ下りた方が容易です。
※2017年10月現在、中間道は登山道崩落のため通行止となっています
山ノ神土から少し下り緩やかにピークを登り返す箇所に七ツ石尾根の分岐があります。
指導標はなく木の幹に三ノ瀬とのみ記されていますが、全般的に歩きやすい道となっています。
途中で将監(しょうげん)峠からの林道と合流してさらに下ります(途中に洗い越しあり)。
林道は一般車通行禁止となっており奥部の建屋の先にチェーンゲートがあります。
山ノ土神から1時間30分ほどで一ノ瀬林道沿いの登山口に出ます。
◆笠取山~唐松尾山~御殿岩の登山口駐車場情報
中島川橋
中川橋
三ノ瀬
◆近隣の登山口コースガイド
和名倉山(三ノ瀬~東仙波) 登山口コースガイド
笠取山・古礼山(作場平~ヤブ沢峠)登山口コースガイド
◆笠取山~唐松尾山~御殿岩のガイドも承っています。
詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
<その他の登山口コースガイド>