金峰山(アコウ平~表参道) 登山口コースガイド
2025/11/09
百名山の一つで古くから信仰の山でもある金峰山(2599m)を、川上牧丘林道の大弛峠の手前5.6㎞地点にあるアコウ平(アコウの土場)を起点に、御室小屋跡の手前で表参道(御嶽古道)に合流して登るコースガイドです。鎖場も含む急登で標高を上げますが、五丈石を前に山頂手前からは富士山や南アルプスの眺望が開けています。
【標準コースタイム:登り3時間35分 / 下り2時間45分】

塩山より県道206号線(焼山林道)もしくは県道219号線(クリスタルライン)を通り乙女湖へ向かい、川上牧丘林道で大弛峠を目指します。
大弛峠まで6㎞の表示を過ぎ、アコウ沢橋を渡った先の左手にアコウ平の駐車スペースがあります。


駐車スペースのすぐ脇から登山道へ入ると沢筋に向かって急坂を下りますが、すぐに荒川に並走するなだらかな道となります。


しばらく進むと右手に木間より八幡尾根が見える分岐があり、案内板に従い右手の荒川へ向かうルートへ進みます。


シャクナゲの坂を下るとスタート地点から35分ほどで荒川の渡渉点に出ます。
水量によっては渡渉が難しいこともありますが、すぐ下方の川幅が広がる部分には補助ロープが渡されています。



荒川から分岐する御堂川の左岸側から分岐する沢の脇をしばらく進みます。
右岸側に紛らわしいリボンもありますが、左岸を忠実に進み源頭で古い案内板をみて左へと進みます。



すぐに御堂川沿いの表参道と合流します(通称KK分岐)。


沢沿いを進むとすぐに三薙沢の出合があり、登山道は本流との間を進みます。


造林記念碑から1時間30分ほどで御室小屋跡です。
周辺のネズコ林は山梨森林100選にも選ばれています。


小屋跡を過ぎるとすぐに岩稜の急斜面に取り付きます。


シャクナゲの群生する尾根筋を進むと梯子があり、岩壁の直下に出ます。
短い垂直な鎖を登り、岩壁下の斜めのスラブを進みます。


振り返ると岩壁脇に富士山が見え、スラブを登り上げると奥に金峰山の五丈石や手前に片手回し岩が並びます。



手前の岩峰を左へ回り込んで岩稜の右脇を進み、シャクナゲの入り混じる樹林帯の急登を進みます。



岩の急斜面を梯子で連続する登り上げると小さな石碑のある片手回し岩の横に出ます。




展望の開けた岩のテラス脇を過ぎるとロープの張られた滑りやすい斜面を横断します。


岩に描かれた矢印に従いさらにトラバースにするように進みます。



再び樹林帯の急登を進むと岩稜のハイマツ帯に出て五丈石が目の前に迫ります。


岩場の上部からは足元には先の岩峰やケイオウ谷、富士山から南アルプスの稜線を一望することができます。






樹林帯をはさみ歩きづらい大岩の転がる斜面を登り上げると、御室小屋跡から2時間10分ほどで五丈石の脇に至ります。



金峰山の山頂標は五丈石奥のピーク手前にあります。
表参道側からは見えなかった八ヶ岳・北アルプスや南アルプスの背後に中央アルプスの展望も広がります。






※岩登りに慣れている方であれば五丈石も上まで登ることが可能ですが、金櫻神社の境内である五丈石は現在は登攀禁止の看板が設置されています。
(レポート:登山口ナビ 吉田 岳)
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