金峰山・五丈石(アコウ平~表参道) 登山口コースガイド
2023/06/25
百名山の一つで古くから信仰の山でもある金峰山(2599m)を、川上牧丘林道の大弛峠の手前5.6㎞地点にあるアコウ平(アコウの土場)を起点に、麓の金桜神社からの表参道を経由して登るコースガイドです。山頂手前からの富士山・南アルプスの眺望は素晴らしく、自転車や車をデポすることで大弛峠からのコースと組み合わせることも可能です。
【標準コースタイム:登り3時間35分 / 下り2時間45分】
塩山より県道206号線(焼山林道)もしくは県道219号線(クリスタルライン)を通り乙女湖へ向かい、川上牧丘林道で大弛峠を目指します。
大弛峠まで6㎞の表示を過ぎ、アコウ沢橋を渡った先の左手にアコウ平の駐車スペースがあります。
駐車スペースのすぐ脇から登山道へ入ると沢筋に向かって急坂を下りますが、すぐに荒川に並走するなだらかな道となります。
しばらく進むと右手に木間より八幡尾根が見える分岐があり、案内板に従い右手の荒川へ向かうルートへ進みます。
シャクナゲの坂を下るとスタート地点から35分ほどで荒川の渡渉点に出ます。
水量によっては渡渉が難しいこともありますが、すぐ下方の川幅が広がる部分には補助ロープが渡されています。
荒川から分岐する御堂川の左岸側から分岐する沢の脇をしばらく進みます。
右岸側に紛らわしいリボンもありますが、左岸を忠実に進み源頭で古い案内板をみて左へと進みます。
すぐに御堂川沿いの表参道と合流します(通称KK分岐)。
沢筋を進むとすぐに三薙沢の出合があり、登山道は本流との間の尾根を進みます。
荒川の渡渉地点から40分ほどで御室小屋跡に到着です。
周辺のネズコ林は山梨森林100選にも選ばれています。
小屋跡を過ぎるとすぐに尾根の急登となります。
しばらくすると梯子があり、岩壁の直下に出ます。
短い垂直な鎖を登り、岩壁下の斜めのスラブを進みます。
振り返ると岩壁脇に富士山が見え、スラブを登り上げると奥に金峰山の五丈石が見えてきます。
五丈石の手前にも片手回し岩などの奇岩が並びます。
小岩峰の脇を進み再びシャクナゲの入り混じる樹林帯の急登を進みます。
途中には梯子がかけられた箇所もあります。
3つ目の梯子を登ると小さな石碑のある片手回し岩の直下に出ます。
片手回し岩を過ぎるとロープの張られた崩壊地を横断します。
さらに登り進めていくと富士山などの見晴らしが開けた崩壊地の上部に出ます。
再び樹林帯の急登を進むと岩稜のハイマツ帯に出て五丈石が目の前に迫ります。
ハイマツ帯と樹林帯を交互に登り進めていくと、岩場の上部からは足元には先の岩峰やケイオウ谷、富士山から南アルプスの稜線を一望することができます。
御室小屋跡から2時間10分ほど、最後に岩場を登り上げていくと五丈石の右手に出ます。
金峰山の山頂標は五丈石奥のピーク手前にあります。
表参道側からは見えなかった八ヶ岳・北アルプスや南アルプスの背後に中央アルプスの展望も広がります。
※岩登りに慣れている方であれば五丈石も上まで登ることが可能ですが、金櫻神社の境内である五丈石は現在は登攀禁止の看板が設置されています。
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