金峰山(千代ノ吹上コース)登山口コースガイド
2023/06/25
百名山の一つで古くから信仰の山でもある金峰山(2599m)を、瑞牆山荘のある富士見平口から大日岩を経由して登るコースガイドです。奥秩父らしい樹林帯から後半の砂払ノ頭以降(千代ノ吹上)は森林限界を越えて360度のパノラマが広がります。
【標準コースタイム:登り4時間10分 / 下り3時間05分】
富士見平口には50台の駐車場がありますが、シーズンは早朝から満車になることもあります。
みずがき山自然公園へ通じるみずがき林道からも富士見平へ向かう登山道が整備されています。
富士見平方面の登山口は瑞牆山荘の前にあります。
駐車場の入口向かって左手奥からルートに合流するショートカットもあります。
なだらかな登山道から階段の急登となり一般車通行禁止の富士見平林道を横断します。
1722mのピークを過ぎて林道終点の分岐があり、みずがき林道口からのルートと合流します。
<みずがき林道口からのコース>
みずがき自然公園寄りの登山口から作業道が交錯する植林エリアの最下部を進みます。
天鳥川を木橋で渡り、整備された登山道を進みます。
谷筋を回り込んで登るともう一方のみずがき林道口からのルートと合流、指導標に従い尾根へと進みます。
しゃくなげの群生を過ぎると富士見平林道に合流、林道を終点まで進むと1時間10分ほどで瑞牆山荘からのコースと合流します。
幅の広い登山道を進むと富士見平の手前で水場の分岐があります。
富士見湧水は冬期も凍ることなく水が豊富に湧き出ています。
駐車場から50分ほどで金峰山との分岐点となる富士見平小屋です。
小屋の周辺は季節によってシャクナゲやマルバタケブキの黄色い花が彩ります。
小屋前を通り金峰山方面へと向かいます。
すぐに幅の広い尾根に出てガレた急斜面を登ります。
飯森山は山腹を巻くように進みます。
緩やかな下りに転じると程なく鷹見岩の分岐があります。
分岐からわずかに登ると富士見平小屋から1時間ほどで大日小屋の広場に出ます。
広場からは樹林越しに大日岩を見ることができます。
大日小屋を過ぎると縦八丁と呼ばれる急登となり、途中の露岩には鎖場もあります。
特に大日岩の岩壁直下の鎖場は濡れていると滑りやすいので注意が必要です。
岩場は南側の視界が開けており南アルプスを見ることができます。
大日小屋から30分ほど、鎖場を過ぎると大日岩の分岐です。
小川山方面のルートが八ヶ岳方面の展望が良い大日岩上に続いています。
右手の小ピークを巻くように進み、砂払ノ頭に向かって登り基調となります。
岩の転がる急登を進むと砂払ノ頭で森林限界となり視界が開けます。
振り返れば瑞牆山の奥に八ヶ岳を見渡せます。
ピークに登ると千代ノ吹上と呼ばれる岩稜帯の奥に金峰山山頂が見えてきます。
アップダウンを繰り返しながら進みます。
山頂手前で金峰山小屋方面の分岐があります。
大日岩から1時間50分ほどで五丈石の前に出ます。
金峰山の山頂標は左手のピークにあります。
白根三山や甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳などの南アルプスの奥に中央アルプス、五丈石を挟んで富士山の展望が開けています。
※岩登りに慣れている方であれば五丈石も上まで登ることが可能ですが、金櫻神社の境内である五丈石は現在は登攀禁止の看板が設置されています。
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◆登山口周辺の日帰り温泉・鉱泉
ラジウム鉱泉 増富の湯
◆登山口周辺の食事処・レストラン
瑞牆山 有井館
◆登山口ナビでは、金峰山(千代ノ吹上コース)のガイドも承っています。
詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
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