大菩薩嶺(富士見新道) 登山口コースガイド
2025/06/28
百名山の一つ大菩薩嶺(2056.9m)を、主要登山口となる上日川峠から現在は廃道扱いとなっている富士見新道で登り、唐松尾根で下るコースガイドです。大菩薩嶺の緩やかな登山道のイメージを覆すダイナミックなルート、岩稜帯からはコース名どおりの展望が開けています。
【標準コースタイム:登り2時間5分 / 下り1時間10分(唐松尾根)】

国道411号の塩山・裂石から県道201号線経由もしくは国道20号の勝沼・竜門峡から県道218号線経由で上日川峠へ向かいます(前者の方が山道の距離は短いものの急坂、後者は走りやすいものの山道の距離が長めです)。
上日川峠には第1~3駐車場合計125台ほど停められますが、シーズンは混雑するため満車の場合は大菩薩湖北岸駐車場を利用します。


ロッヂ長兵衛脇より狭い車道を進むとすぐに登山道が分岐、車道と並行するように登ります。


25分ほど登ると舗装路の終点にある福ちゃん荘前に出ます。
福ちゃん荘には売店や食堂があり、食事を頼めば店舗前の駐車場を利用することも可能です。



福ちゃん荘前の唐松尾根との分岐を公衆トイレのある大菩薩峠方面の未舗装路へ進みます。


5分ほど進むと富士見山荘前に分岐があるので旧道方面へ入ります。


小さな沢を渡り尾根を回り込み、倒壊した歩道の手すりの先で再び沢を横切ります。



古い道標の残る登山道を進むと旧道がガレ筋を離れる付近で富士見新道の分岐があります。
ルート案内を記した手書きのプレートが目印になります。



目印のリボンに従い足場の悪い道を進みます。


ガレ沢を進むと樹林が開けてすぐのところに富士見新道のプレートがあり、登山道は右の笹原に続きます。


笹原を抜けるとすぐに急登が始まります。
程なく小さなプレートが掲げられた木があり、旧男坂ルートと旧女坂ルートの分岐となっています。



右の女坂ルート(旧鎖場コース)へと進みます。
すぐに岩の転がる急登となります。


2つ目の富士見新道の案内板の脇を通り、かつては上部に鎖のあった露岩の右側を進みます。


露岩の上からは大菩薩湖の奥に富士山を見ることができます。


さらにガレ場を登り、左手の上部にテラスのある展望の良い岩の基部へと進みます。
(基部手前の岩にも鎖場の跡あり)


テラス上部には回り込んで攀じ登ることが可能です。
付近からは富士山をはじめ南アルプス全山を見渡すことができます。







穴観音の脇から岩場を登り、ガレ場を横断して稜線直下の露岩を目指します。



露岩の基部を左から回り込むと大菩薩嶺の稜線が見えてきます。
旧道分岐から1時間10分ほどで稜線の2000m標柱前に至ります。



展望の良い神部岩の脇から稜線の道を15分ほど進むと、唐松尾根の分岐点となる雷岩です。



大菩薩嶺の山頂は分岐からさらに10分ほど進んだ樹林帯の中にあります。



下山路は最短となる唐松尾根を下ります。
山頂直下は急坂が続きます。


やがて樹林帯の中の笹原の道となり、車両が入れる道幅になると唐松尾根分岐はすぐになります。
雷岩から40分ほどで福ちゃん荘前に戻ります。



(レポート:登山口ナビ 吉田 岳)
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