大菩薩嶺(長峰~石丸峠)登山口コースガイド
2023/12/08
百名山の一つ大菩薩嶺(2056.9m)を、小金沢公園のある大月市のふかしろ湖北端付近より白草ノ頭・長峰経由で石丸峠へ登り、大菩薩峠を経て山頂に至るコースガイドです。長峰は全般的に踏み跡が薄く正確に地形を把握する必要がある上、コースタイムが長く体力も要するため、中級者以上向けのルートです。
【標準コースタイム:登り8時間15分 / 下り6時間20分】
大月から国道139号線を小菅方面へ向かい、ふかしろ湖畔の小金沢公園入口を過ぎて深城トンネルを抜けてすぐの葛野川林道が登山口のアクセス道となります。(林道ゲートを過ぎたすぐ先の拓道の碑前にも駐車余地あり)
橋を渡るとすぐに林道の分岐があり、正面から取り付きます。
(階段は左手奥にある電源設備のためのもので登山道は右奥)
取り付くとすぐに尾根の左側へ巻くように進みます。
ルンゼ状の露岩を前に折り返して尾根に乗ります。
急斜面が緩んだところで右手に巻き道(不明瞭)が分岐します。
踏み跡の薄い急斜面を折り返しながら登ると稜線(939.6m峰)の東側に出ます。
(下り側には木につけられた矢印があります)
939.6m峰を越えてわずかに下り、植林帯のなだらかなピークを通過します。
鞍部から広い稜線を北西方向に登ります。
平坦な道を進むと1時間20分ほどで倒壊した小さな祠のある七本木山ノ神です。
なだらかな稜線を進むとトラバースするように支尾根を回ります(直登の踏み跡もあり)。
植林帯に入り折り返して主稜線に復帰します。
林業用ワイヤーの残骸を過ぎてひと登りするとカネツケノ頭(1268mピーク)です。
なだらかな稜線を進むと右手のカラマツ林の奥に雲取山や飛龍山の稜線が垣間見えます。
急坂を登り上げると七本木山ノ神から1時間30分ほどで白草ノ頭です。
長峰付近はアップダウンが続きます。
ワイヤーやラジエーターの残骸が散らばるなだらかなピーク付近は踏み跡がわかりづらくなります。
鞍部から登り返すと左手には樹林の合間より大菩薩連嶺の稜線が見えるようになります。
1370mのピークは足元の木工に沿って左側をトラバースするように進みます。
トラバースが終わると石丸峠に向けて登り一辺倒となります。
急登となり露岩の痩せ尾根を通過します。
岩の露出が多い急斜面を登り上げるとなだらかな尾根の肩にでます。
最後は笹面の斜面を登り上げると白草ノ頭から1時間50分ほどで牛ノ寝通りに合流します。
歩きやすい登山道を進むと程なく左手に雁ヶ腹摺山を見て、大菩薩連嶺の縦走路に合流します。
前方に南アルプスを見てわずかに下ると、牛ノ寝通りの分岐から30分ほどで開放的な石丸峠です。
峠から開けた熊沢山の斜面を登ると小金沢山の奥に富士山が見えるようになります。
樹林帯に入り熊沢山のピークを巻いて進みます。
岩の多い斜面を下ると石丸峠から30分ほどで介山荘のある大菩薩峠です。
すぐ先の親不知ノ頭までひと登りすると大菩薩湖や八ヶ岳、奥多摩方面の展望も開けます。
親不知ノ頭からわずかに下ると避難小屋のある賽ノ河原(旧峠)です。
旧道と合流して妙見ノ頭を巻くように進みます。
小ピークを越えてなだらかな道を進むと富士見新道との合流点となる2000m標柱があります。
標柱のすぐ先には展望スポットの神部岩があります。
さらに稜線を進むと、大菩薩峠から55分ほどで唐松尾根の分岐点となる雷岩です。
大菩薩嶺の山頂は分岐からさらに10分ほど進んだ樹林帯の中にあります。
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