八ヶ岳・横岳（杣添尾根）登山口コースガイド
2025/07/02
南北に日ノ岳・石尊峰・三叉峰・奥ノ院などいくつものピークが並ぶ横岳（2829m）を、海ノ口自然郷の登山者用駐車場から杣添尾根でダイレクトに登るコースガイドです。前半は樹林帯の中の単調な登りが続くものの、森林限界を越えるとダイナミックな展望が広がります。
【標準コースタイム：登り3時間30分 / 下り2時間35分】
野辺山の北西にある八ヶ岳高原海ノ口自然郷の別荘地内に登山者用の駐車場があります。
駐車スペースは少ないためシーズンは早朝から満車となります。
駐車場付近から登山道を進むと別荘地内の車道を数回横断します。
別荘地を抜けると登山道は左へ屈曲して開閉式の害獣防護柵をくぐります。
北沢（杣添川）沿いに出るとすぐに未舗装の荒れた作業道につき当たるので右へ進みます。
さらに南八ヶ岳林道につき当たったら左へ進み橋を渡ると、登山口から25分ほどで東屋や仮設トイレの設置された広場があります（2023年より期間限定で南八ヶ岳林道が県界尾根登山口方面から車両で通行が可能となっています）。
広場より再び登山道を進むとすぐに左手に沢沿いのコースが分岐しますが、程なく合流して中沢を木橋で渡ります。
尾根に乗ると樹林帯の単調な登りが続きます。
標高2100m地点にプレートが掲げられています。
岩の転がる区間が続き、やがて標高2300mのプレートを過ぎます。
急斜面を登り上げていくと林道から1時間45分ほどで標高2500mのプレートが掲げられた平場があります。
シャクナゲなどの灌木が見られるようになると程なく視界が開けて標高2600mの見晴台があります。
正面には横岳、左右には赤岳・硫黄岳、振り向くと奥秩父の山々を一望できます。
灌木の根が張り一部にはロープもかかる歩きづらい道がしばらく続きます。
最後は岩の転がる急登となり、平場から1時間10分ほどで縦走路と合流する三叉峰（2825m）です。
山頂からは奥秩父から富士山、赤岳・阿弥陀岳の並びと南アルプス、中央アルプスや木曽御嶽山、北アルプスから奥秩父山塊や富士山まで360度の大展望が広がります。
横岳の山頂標がある最高峰の奥ノ院へ稜線を進みます。
三叉峰分岐から10分ほどで奥ノ院（2829m）です。
硫黄岳の広い山頂や大同心・小同心の絶壁を見渡すことができます。
（レポート：登山口ナビ 吉田 岳）
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