甲武信ヶ岳(雁坂峠~破風山)登山口コースガイド
2024/06/28
百名山の一つで山梨県・埼玉県・長野県にまたがる甲武信ヶ岳(2475m)を、道の駅みとみ付近の登山口より日本三大峠の一つとなる雁坂峠を経て雁坂嶺・破風山を縦走するコースガイドです。距離は長いものの登山道は概ねよく整備されており、西破風山の西斜面からは戸渡尾根ルートから見ることのできない甲武信ヶ岳の山容を一望することができます。
【標準コースタイム:登り7時間55分 / 下り5時間10分】
国道140号線(秩父往還)沿いの道の駅みとみに隣接する大駐車場などを利用します。
道の駅すぐ手前の新久度の沢橋から指導標に従い脇道へ入ります。
旧橋を渡るとすぐに亀田林業所のゲート付きの林道が分岐するので左折します。
林道をわずかに進むと右手に雁坂峠登山道入口の案内板があります。
登山道を進むとすぐに舗装林道につき当たります。
国道の高架下をくぐり雁坂トンネルの料金所前を通過します(料金所前の駐車場と直結しています)。
雁坂トンネルの奥に雁坂嶺の稜線を見て、しばらく林道歩きが続きます(途中のゲート付の林道分岐は右折します)。
再び雁坂嶺の稜線を前方に見て下りに転じ、沓切沢(くつきりさわ)橋を渡ると1時間10分ほどで林道の終点です。
尾根を回り込むように登るとトラバース道となり、ナメラ沢コース(沢登)が分岐します。
ロープの張られた沢筋を跨ぎ、ざれた斜面を越えると沢の出合いで渡渉して左の峠沢沿いを進みます。
はじめは左岸側を進みますが程なく右岸側へ渡渉し、しばらく沢沿いの道が続きます。
やがて沢から離れて斜面を登るようになります。
左右に大きく折り返して井戸沢を跨ぎます。
しばらく登りが続き、木間から稜線が見えるようになります。
九十九折れの急登となり樹林がまばらな斜面に出ると山間から富士山が見えてきます。
進路を東に変えてトラバース気味に進んだ後、稜線直下の笹原の急斜面を登ります。
林道の終点から2時間30分ほどで雁坂峠です。
特に南西側の視界が開け、国師ヶ岳など奥秩父の主峰を見ることができます。
稜線を進むと峠から40分ほどで雁坂嶺の山頂です。
雁坂嶺を越えると鞍部に向けて緩やかな下りが続きます。
前方には樹林越しに甲武信ヶ岳が見えてきます。
左側に富士山を見ながら鞍部で大きな岩の脇を過ぎます。
鞍部の指導標を過ぎて樹林帯の急坂を登ると東破風山の山頂です。
山頂のすぐ先から露岩帯となり視界が開けます。
続く小ピークは右から巻いて進みます。
露岩の歩きづらい区間が続き、道脇にシャクナゲが見られるようになります。
なだらかに登り上げると雁坂嶺から1時間20分ほどで破風山(破不山)の山頂です。
山頂直下で通行止となっている破風山歩道が分岐します。
樹林帯を抜けて目の前に木賊山や甲武信ヶ岳が大きく姿を現します。
鞍部に向かって岩の露出した急斜面を下ります。
やがて樹林帯に入り破風山山頂から35分ほどで破風山避難小屋のある笹平です。
縞枯れの樹林帯を進み、シャクナゲの急斜面を登ると開けた白砂の斜面から通過してきた破風山を一望することができます。
しばらく樹林帯の急登が続き、傾斜が緩むと間もなく笹平から1時間5分ほどで甲武信小屋の巻き道分岐に至ります。
巻き道を進めば15分ほどで甲武信小屋の前に出ます。
甲武信ヶ岳の山頂へは小屋の左手(裏手)に登山道が続いています。
急登を進むと山頂直下でガレ場に出て見晴らしが開け、木賊山の左手奥に雲取山や笠取山、右手には富士山を大きく見ることができます。
甲武信小屋から20分ほどで甲武信ヶ岳の山頂です。
特に南~西側の展望が開け、富士山や国師ヶ岳・金峰山など奥秩父の主脈から三宝山の左側に御座山、八ヶ岳などを見ることができます。
◆甲武信ヶ岳(雁坂峠~破風山)の登山口駐車場情報
西沢渓谷入口
道の駅みとみ
笛吹の音入処
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詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
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