北岳(白根御池~草スベリ)登山口コースガイド
南アルプス白峰三山の一つで日本第二峰の北岳(3193m)を、表玄関口となる広河原から白根御池を経て草スベリで北岳肩ノ小屋の稜線へ登るコースガイドです。尾根は急登が続くものの危険な箇所は少なく、稜線に出ると北アルプスや中央アルプスの展望が開け、左俣コースとの周回もとりやすいルートです。
※2025年度は大樺沢ルートは仮設橋が設置されず通行禁止
【標準コースタイム:登り6時間35分 / 下り4時間20分】

広河原へはマイカー規制が行われているため芦安や奈良田からバスや乗合タクシーで向かいます。
乗り場前にある広河原インフォメーションセンターにはトイレ(水道はありません)や売店、休憩スペースが整備されています。


北岳の登山口は北沢峠方面へ進んだところにある吊り橋を渡ります(ゲート脇に水場があります)。
正面には北岳、右手には甲斐駒ヶ岳を見ることができます。



旧広河原山荘の脇から登山道へと入ります。
すぐに広河原園地方面の分岐があります。


尾根寄りの樹林帯の中を登り進みます。
堰堤を過ぎて岩の転がる坂を登ると広河原から25分ほどで大樺沢ルートとの分岐です。



分岐から樹林帯の急な尾根を登り上げていきます。
途中にはベンチの置かれた平場があり、樹林の合間から鳳凰山の観音岳を望みます。



さらに階段の断続する尾根を登っていくと第二ベンチの休憩スポットがあります。



第二ベンチから少し登ると尾根から外れてトラバースとなります。


鳳凰山を望むガレ場を横断し、桟道伝いに小沢を跨ぎます。


なだらかなアップダウンを経て大樺沢の分岐から2時間10分ほどで白根御池小屋前に出ます。
小屋のすぐ先にある白根お池は逆さ北岳を見ることができます。




池のほとりで大樺沢二俣方面の道を左に分け、鳳凰山の見晴らしが良い急斜面を直登していきます。


直登区間を終えて樹林帯に入ると岩の露出した区間を経て、前方に北岳の山頂が見えてきます。



植生保護柵が設けられた開けた斜面に出ると程なく右俣コースと合流します。


ハイマツ帯の中を九十九折れの急登が続きます。
最後は稜線に向かって直線的に登り上げると白根御池小屋から2時間30分ほどで小太郎尾根分岐です。




分岐からは北岳へ向かう稜線や仙丈ヶ岳の奥に中央アルプスや北アルプス、甲斐駒ヶ岳や鳳凰山、池山吊尾根上に富士山などの展望が広がります。





稜線のやや右手(北側)を巻くように進ます。


ロープの張られた岩稜を越えた先でテント場が広がり、小太郎尾根分岐から30分ほどで北岳肩ノ小屋です。
6月下旬頃に小屋前でキタダケソウの花を見ることができます。




小屋の前を過ぎて岩稜の急登となります。
20分ほどで両俣小屋の分岐があります。



急斜面を登り上げ、手前の小ピークを右から巻くと両俣小屋分岐から30分ほどで北岳山頂です。




山頂からは白峰三山の間ノ岳・農鳥岳へと続く稜線、手前のピーク越しに仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳、足元には大樺沢の雪渓と鳳凰三山、富士山などを一望できます。





(レポート:登山口ナビ 吉田 岳)
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2025年度 南アルプスマイカー規制情報(広河原/北沢峠バス時刻表)
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