鍋割山(雨山峠~鍋割峠) 登山口コースガイド
2022/03/19
山頂に建つ鍋割山荘の鍋焼きうどんが名物の丹沢・鍋割山(1272.4m)を、中津川沿いの寄大橋から沢伝いに雨山峠と、鎖場のアップダウンある鍋割峠を経て登る変化に富んだコースガイドです。
【標準コースタイム:登り3時間40分 / 下り2時間05分(寄コシバ沢経由)】
寄大橋までは国道246号線の寄入口の交差点で県道710号線に入り、終点まで走りやすい一本道を進みます。
橋のたもとにある駐車スペースからは大橋越しに鍋割山と鍋割峠が見えています。
中津川左岸のゲートからやどりき水源林管理棟の前を通り宇津茂林道を進みます。
管理棟の裏手に簡易トイレがありますが、200mほど先にも水洗トイレが設置されています。
水源林内は周遊歩道や作業道の分岐が多くあります。
舗装林道を終点まで進むと周遊歩道Aと登山道の分岐点となっています。
すぐに成長の森方面の分岐があり登山道は沢沿いを高巻きます。
横這いの鎖場を過ぎて沢沿いに下ると最初の渡渉ポイントとなります。
なお、成長の森へ向かうルートも沢を渡り同一地点に合流します。
タカノス沢出合付近の広い河原で左岸へ渡渉します。
堰堤の右脇を越えて左岸の崩壊地を避けるかたちで再び右岸へ渡渉します。
山の神渡ノ沢出合で左岸へ渡渉するとすぐに登山道は沢沿いを離れ植生保護柵沿いに進みます。
ゲートを2回くぐり再び沢沿いに出たら渡渉し、梯子を使って斜面に取り付きます。
植林帯に入るとすぐにベンチの設置された釜場平です。
尾根道を登り上げて平坦な痩せ尾根を過ぎると寄大橋から1時間35分ほどで寄コシバ沢の分岐です。
鍋割峠へ直登する寄コシバ沢ルートは沢沿いの踏み跡は消失しており、上流部は滑滝の手前で左手の斜面に取り付きます。
雨山峠方面は植林帯をわずかに登った後、ザレた沢沿いの高巻き道を進みます。
やがて沢沿いに出ますが、200mほど進むと左手に階段があり小尾根を越えます。
再びザレた高巻き道を通り、寄沢沿いを源流部へと進みます。
いくつか支流が分岐しますが、道標に従い狭い渓谷を進みます。
最奥部の流失した階段の脆い砂の斜面を登り上げると、寄コシバ沢の分岐から40分ほどで雨山峠に到着します。
檜岳山稜・ユーシン渓谷方面と道を分けて鍋割峠へはアップダウンを繰り返します。
急登で最初のピークを過ぎると木間から鍋割山がのぞき見えます。
ピークから茅ノ木棚沢ノ頭の鞍部への下りと、茅ノ木棚沢ノ頭から1108m峰の鞍部からの登りにかけて2箇所ほど鎖場を通過します。
雨山峠から1時間ほどで鍋割峠に至ります。
途中の木々の切れ目からは蛭ヶ岳や丹沢山を見ることができます。
峠を過ぎてすぐの崩落地上部からは西丹沢の山々がよく見えます。
階段を登り進むと山頂直下に開けた草地があり、富士山がよく見渡せます。
鍋割峠から25分程で鍋割山山頂に到着します。
2020年に整備された山頂広場からは富士山や南アルプスの稜線も見ることができます。
鍋割山荘前からは相模湾の奥に房総半島や箱根・伊豆半島方面も見渡すことができます。
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