富士山 御中道(大沢崩れ) 登山口コースガイド
2024/07/19
富士山の五合目を周回する御中道(おちゅうどう)を、富士スバルライン終点の河口湖口(吉田口)五合目(もしくは奥庭、御庭入口)から反時計回りに大沢崩れ右岸までたどるコースガイドです。御庭までは周回するにつれて変化する富士山の形と景観を楽しめ、御庭以降は樹林帯の中の静かな山歩きと火山礫の枯れ沢渡りなど変化に富んだルートです。
【標準コースタイム:往路2時間25分 / 復路2時間30分】
御中道探勝路の入口は高速バス乗り場のすぐ脇にあります。
まずは石畳のひかれた樹林帯の中のわずかに登り基調の道です。
15分ほど進むと樹林帯を抜けて山頂や南アルプス・奥秩父山塊などのパノラマが広がります。
堰堤の脇を通り再び樹林帯の中を進みます。
樹林帯と砂礫帯を交互に繰り返し、少しずつ周囲の景観や富士山の形が変化していきます。
やがて山頂をバックに建つ東屋と富士山の寄生火山に関する案内板の前を通り、御庭入口駐車場からの道と合流します。
河口湖口から1時間ほどで奥庭方面の遊歩道(後述)と工事用道路との分岐です。
工事用道路を進むとすぐに天子山地と南アルプス全山を一望することができます。
すぐに登山道が左手に分岐します。
取付きは灌木が煩いものの、すぐに樹林帯となり踏み跡のはっきりした道となります。
小さな沢を過ぎると視界が開け、分岐から40分ほどで滑沢(なめさわ)を横断します。
2016年に大きく崩れて登山道が寸断されているため上巻く※必要があります。
続いて仏石流し(ぶっせきながし)を横断します。
滑沢ほどではありませんが、崩落が進んでいるため砂礫地を注意して渡ります。
<※下巻きの作業道>
標高20mほど下方には工事用作業道が通じており、比較的容易に滑沢と仏石流しを渡ることができます。仮設通路は二番沢の先まで通じていますが、一般者は立入禁止となっています。
再び樹林帯の中を進むと滑沢から15分ほどで一番沢の崩壊地を通過します。
以前は梯子がありましたが流失しているため注意して進む必要があります。
続けて二番沢を渡ると道は下りに転じます。
右から作業経路と合流して最後の沢を渡ると一番沢から25分ほどで砂防工事施設として使われている旧大沢休憩所に到着します。
休憩所に隣接する三柱神社脇の小径を5分ほど下ると、大沢崩れの展望地に出ます。
深い谷部からは断続的に岩が転がる音が聞こえ、上部には山頂の旧測候所も見ることができます。
<奥庭からの遊歩道>
奥庭駐車場からは富士スバルラインを挟んでトイレの反対側に登山口があります。
最初は樹林帯の中の石畳の道を登ります。
樹林帯を抜けて石畳の道と階段を交互に登り進めると、30分ほどで工事用道路との分岐に至ります。
<御庭入口からの遊歩道>
御庭入口駐車場からも30分ほどで御中道へ合流する遊歩道があります。
途中には御庭・奥庭第二火口列と東屋があります。
◆富士山 御中道(大沢崩れ)の登山口駐車場情報
河口湖口(吉田口)五合目
奥庭
御庭入口
◆富士山のマイカー規制情報
2024年 富士山マイカー規制情報(五合目登山口シャトルバス時刻表)
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富士山がよく見える山 25選【登山口コースガイド特別編】
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