毛無山(地蔵峠コース)登山口コースガイド
2021/05/23
二百名山の一つでもある天子山地の毛無山(1945.4m)を、朝霧高原側の麓の登山口駐車場より地蔵峠を経由して登るコースガイドです。山頂から富士山や伊豆半島の眺めがよく、直登の不動の滝見晴台経由のコースに比べて金山沢沿いの渓谷美など変化に富んだルートです。
※2018年9月より比丘尼の滝の奥部で崩落があり通行止となっています。
【標準コースタイム:登り4時間20分 / 下り3時間05分(大見岳は+往復30分)】
国道139号線(富士パノラマライン)からふもとっぱらキャンプ場の奥へ進むと舗装路の終点に有料駐車場があります。
手前のキャンプ場脇に無料の臨時駐車場もありますが、GWなどは閉鎖されることもあります。
麓宮の脇を通る未舗装林道を進み(通常は入口にチェーンゲートあり)、鉱山の粉砕機の遺構がある分岐を右折します。
左からの林道と合流した先で林道を離れて沢を渡渉します。
植林帯の登山道を進むと駐車場から15分ほどで尾根の直登コースとの分岐があります。
分岐を直進すると金山沢の右岸へ渡渉、すぐに左岸へと再び渡渉します。
沢沿いに進むとすぐに落差20mほどの比丘尼(びくに)の滝があります。
登山道は沢から比高を上げて進むようになり、ロープの張られたガレ場の横断箇所もあります。
樹林が開けたところからは谷間越しに富士山も見ることができます。
眼下に大小の滝を眺めながら高巻き道を進みます。
落差のある一本滝の先で現在は通行止となっているガレ場の横断箇所があります。
(残置ロープがあり下巻きに踏み跡がありますが、落石が多く通行は注意が必要です)
苔むした岩が転がる沢沿いの道を進み、支流の涸れ沢と本流を続けて渡ります。
平場が続く区間から再び左岸へ渡渉します。
沢から離れて作業小屋の跡を過ぎて尾根を登ると、右手に金鉱石の窯跡があります。
窯跡を過ぎてトラバース気味に進むようになった後、道は下りに転じて分岐から1時間45分ほどで沢の横断箇所に出ます。
すぐ先の小滝手前で左側に支沢が分岐しており、すぐ左手に登山道は続いています。
岩が転がる足場の悪い道が続くようになり、やがて峠に向かって九十九折れの急登となります。
最後にロープのかかる急坂を登り上げると、沢の横断箇所から30分ほどで道祖神の置かれた地蔵峠に至ります。
峠から15分ほど登ると地蔵峠の由来に関する案内板がある下部温泉方面との分岐点です。
分岐点からは東側に富士山を見ることができます。
分岐を過ぎると急登区間が続くようになります。
途中に展望台がありここからも富士山を見ることができます。
1時間10分ほどで丸山のピークを通過し、登山道は東に進路を変えます。
稜線上の比較的なだらかな道を進むと10分ほどで直登コースとの合流点です。
分岐のすぐ先にある岩の上が南アルプスや北アルプスの展望台となっています。
天気が良ければ聖岳から北岳までの3000m峰や仙丈ケ岳・甲斐駒ヶ岳、遥か奥に北アルプスと右手には八ヶ岳や浅間山まで見ることができます。
分岐からは稜線上の緩やかなアップダウンのある道が続き、15分ほどで広い山頂です。
山頂からは富士山方面の展望が開けています。
毛無山の最高地点となる大見岳(1964m)はさらに見晴らしの良い稜線上を進むと、15分ほど先で登山道からわずかに外れたところに山頂標があります。
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