仙丈ヶ岳(北沢峠~小仙丈尾根)登山口コースガイド
2024/08/26
百名山の一つで南アルプスの女王とも呼ばれる仙丈ヶ岳(3032.6m)を、南アルプス林道の北沢峠から小仙丈尾根(小仙丈ヶ岳)を経由して登る最もポピュラーなコースガイドです。六合目付近より森林限界を越え、小仙丈ヶ岳の稜線からは大仙丈沢カールの雄大な展望が広がります。
【標準コースタイム:登り4時間20分 / 下り2時間50分(+大仙丈ヶ岳往復1時間)】
南アルプス林道は一般車は通行禁止となっているため、北沢峠(標高2030m)へは長野県側の戸台パークか山梨県側の広河原より路線バスを利用します(広河原~北沢峠は土砂崩落のため当面の間は運休)。
登山口から尾根筋に登りあげたところに一合目のプレートがあります。
しばらくなだらか道となり、右手の木間には仙丈ヶ岳北稜の尾根筋が垣間見えます。
2195mのピークを越えてわずかに下ると二合目となる長衛小屋方面の分岐があります。
分岐を過ぎると急登が続くようになります。
梯子を過ぎた先に三合目の小さな平場があります。
さらに岩の転がる急登区間が続きます。
四合目を過ぎて尾根上から左側にそれますが、岩の転がる歩きづらい区間が続きます。
尾根上に戻り道が平坦になると、北沢峠から2時間ほどで五合目にあたる大滝ノ頭の分岐です。
馬ノ背方面との道を分けて岩の多い急斜面が続き、やがて樹林帯からハイマツ帯となります。
森林限界となる六合目付近から稜線の視界が開けるようになり、背後には甲斐駒ヶ岳から鋸岳の稜線が見渡せます。
小仙丈岳のピークのやや右側を進み、階段を過ぎると山頂の巻き道が分岐します。
分岐からわずかに登ると大滝ノ頭から1時間ほどで七合目となる小仙丈ヶ岳(2855m)です。
進行方向左手に北岳や鳳凰山の並び、右手には北アルプス南部の山々を見ることができます。
仙丈ヶ岳と大仙丈沢カールを見ながら稜線を進みます。
平らかな稜線を進むと2864mのピークから急な岩場を下った鞍部に八合目の標識があります。
北岳の小太郎尾根を横目に見ながら小仙丈沢カール上の急登が続きます。
急峻な岩場を登りきると九合目となる仙丈小屋方面との分岐があります。
山頂に並ぶ稜線上の岩峰は右側をトラバースするように進みます。
足下には薮沢カールと仙丈小屋を見渡します。
小仙丈ヶ岳から1時間20分ほど、仙塩尾根との分岐のすぐ先が仙丈ヶ岳の山頂です。
山頂部は広くはありませんが、中央アルプスの展望も加わり360度のパノラマとなります。
仙塩尾根にある大仙丈ヶ岳(2975m)までは1時間ほどで往復することができます。
大仙丈沢カールを見ながら鞍部へ下ります。
鞍部の植生保護柵に囲まれた花畑を通りすぎ、岩稜帯の登り返しとなります。
山頂の手前で岩の合間を通り抜けると展望の良い大仙丈ヶ岳の山頂です。
大きな山体の仙丈ヶ岳を見ることができます。
◆仙丈ヶ岳(北沢峠~小仙丈尾根)の登山口駐車場情報
北沢峠
◆仙丈ヶ岳(北沢峠~小仙丈尾根)のマイカー規制情報
2024年度 南アルプスマイカー規制情報(広河原/北沢峠バス時刻表)
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