仙丈ヶ岳(藪沢重幸新道)登山口コースガイド
2024/09/12
百名山の一つで南アルプスの女王とも呼ばれる仙丈ヶ岳(3032.6m)を、南アルプス林道の北沢峠手前の大平山荘前から藪沢重幸新道で登るコースガイドです。藪沢沿いは夏季に花畑が広がり、馬ノ背分岐から稜線に出ると藪沢カールを見ながらの展望が良いルートです。
【標準コースタイム:登り4時間00分 / 下り3時間00分(+大仙丈ヶ岳往復1時間)】
南アルプス林道は一般車は通行禁止となっているため戸台パークから北沢峠行きの路線バスを利用し、大平山荘前はフリー乗降区間となるため事前に運転手に申告して下車します。
藪沢重幸新道の登山口は山荘正面の右手奥にあります。
しばらくはトラバースするように進みます。
小さな沢を渡った先に樹林が開けた鋸岳榛の木展望台があります。
展望台を過ぎると急斜面に取り付き、折り返しながら登り上げていきます。
経路荒廃により通行止となっている大滝展望台の分岐を過ぎ、階段を通過すると尾根をそれて崩落箇所を高巻きながらのトラバースとなります。
やがて藪沢まで下りて丸太橋で左岸へ渡ります。
右岸側の小滝を眺めながら、ところどころでやや高巻きながら左岸を進みます。
標高が上がると谷間から甲斐駒ヶ岳が見えるようになります。
前方の谷間が浅くなりガレ場の広がる斜面を越えると程なく、登山口から2時間30分ほどで大滝の頭分岐です。
沢沿いを離れて植生保護柵沿いに登ると馬の背ヒュッテがあります。
樹林の合間から仙丈ヶ岳の山頂が見えてきます。
大滝の頭分岐から10分ほどで丹渓新道と合流します。
ハイマツ帯の稜線となり小仙丈ヶ岳から藪沢カールまで展望が開けます。
なだらかな稜線がしばらく続き、ガレ場に出ると伊那市街の奥に北アルプスから馬ノ背の稜線、甲斐駒ヶ岳などが一望できます。
稜線の左にそれて藪沢の源流沿いを登り上げていきます。
枯れることもある水場の脇を過ぎると仙丈小屋があります。
再び稜線に向けて急斜面を登ります。
稜線に登り上げると地蔵尾根・松峰コースと合流します。
稜線上を登り上げていくと、馬ノ背の分岐から1時間20分ほどで仙丈ヶ岳の山頂です。
山頂部は広くはありませんが、北岳や富士山の展望も加わり360度のパノラマとなります。
仙塩尾根にある大仙丈ヶ岳(2975m)までは1時間ほどで往復することができます。
大仙丈沢カールを見ながら鞍部へ下ります。
鞍部の植生保護柵に囲まれた花畑を通りすぎ、岩稜帯の登り返しとなります。
山頂の手前で岩の合間を通り抜けると展望の良い大仙丈ヶ岳の山頂です。
大きな山体の仙丈ヶ岳を見ることができます。
◆仙丈ヶ岳(藪沢重幸新道)の登山口駐車場情報
北沢峠
◆仙丈ヶ岳(藪沢重幸新道)のマイカー規制情報
2024年度 南アルプスマイカー規制情報(広河原/北沢峠バス時刻表)
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詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
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