雁ヶ腹摺山(金山鉱泉~姥子山)登山口コースガイド
2020/11/06
秀麗富嶽十二景の一つで旧五百円紙幣の富士山の撮影地でもある雁ヶ腹摺山(1847m)を、大月市街北部の金山鉱泉から姥子山を経て登るコースガイドです。大峠の登山口は林道が冬期閉鎖となりますが、鉱泉に至る金山林道は通年通行が可能なため冬季も利用できるルートです。
【標準コースタイム:登り4時間35分 / 下り3時間05分】
大月市街中心部より県道512号金山大月線を森屋荘・河野園方面へ向かい、舗装路ながら狭い金山林道を進むと山口館跡の先に駐車スペースがあります。
金山峠までは駐車場脇から大垈山方面の尾根を登るコースと林道の終点から土沢沿いを進むルートがありますが、沢沿いの登山道は一部崩壊が進んでいます。
<尾根ルート>
駐車場すぐ脇から土沢を木橋で渡ると植林帯の急登が続きます。
尾根筋に出たら折り返して大垈山を目指して稜線を進みます。
岩がちな短い急登区間を越えると稜線を左手に巻き、登山口から1時間30分ほどで大垈山との分岐に出ます。
分岐からは下り基調となり、1177mのピークを過ぎて視界が開けた場所からは送電線越しに富士山を見ることができます。15分ほどで沢ルートと合流する金山峠です。
<沢ルート>
駐車場すぐ先の通行止ゲートを越えて林道を進むと、途中より荒れがちな未舗装路となります。
崩落箇所を通過すると林道の終点があり、水場の先に登山道が続いています。
ロープの張られた急坂で沢沿いへ下り、何度か渡渉をしながら沢沿いを進みます。
トラックの残骸(エンジン)が残された作業場を過ぎ、指導標に従い分岐する右手の沢沿いへと進みます。続いて分岐する沢も右側を進みます。
上流部は沢筋から右側の尾根へ取り付く部分が踏み跡不明瞭となっています。
九十九折れの急登を進むと金山峠の分岐に出ます。
金山峠からなだらかな道を10分ほど進むと船窪林道と合流する百間干場です。
荒れた林道を進むと水源林の案内板がある広場脇を通過、百間干場から10分ほどで登山道の分岐があり登り尾根に取り付きます。
尾根筋に出ると急登区間が続き、1時間ほどで奈良子林道(一般車通行禁止)と交差します。
林道の擁壁上からは吹切尾根越しに富士山を見ることができます。
雁ヶ原摺山へ直接向かう場合は林道を横断して雨量計の脇から白樺平へ向かいます。
姥子山へは舗装林道を右手へ400mほど進み登山道へ入ります。
なだらかな西峰を越えて鞍部へわずかに下り、登り返すと東峰の直下は岩場の急登となります。
林道に出てから20分ほどで姥子山の山頂です。
山頂標の背後に雁ヶ腹摺山、南側は丹沢山地から道志山塊、富士山の展望が開けています。
林道まで戻り道路の反対側の登山道へ取り付きます。
急坂を登り上げると先ほどの登り尾根方面の分岐がある白樺平です。
なだらかな道が続き苔むした巨石群の脇を通過します。
ひと登りすると山頂直下で樹林が開け、大峠方面の分岐があります。
姥子山から1時間10分ほどで雁ヶ腹摺山の山頂です。
山頂は樹林の中ですが、五百円札撮影地の案内板があり富士山方向のみ展望が開かれています。
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