三ツ峠山(達磨石・西桂口)登山口コースガイド
二百名山の一つでFMやケーブルテレビの電波塔が並ぶ山頂から富士山や南アルプスの展望がよい三ツ峠(開運山/1785.2m)を、西桂町の三ツ峠グリーンセンターから達磨石登山口(西桂口)を経て登るコースガイドです。登山道の途中には愛染明王の石塔や八十八大師像などかつての信仰の山としての遺構が多く見られるルートです。
【標準コースタイム:登り2時間55分 / 下り1時間55分(グリーンセンターからは+登り1時間5分 / 下り50分)】
中央道富士吉田線の都留インターチェンジもしくは富士吉田西桂スマートICより国道139号線を進み西桂町役場前の交差点を三ツ峠グリーンセンター方面へ曲がります。
グリーンセンターのフットサル場前より登山口へ向かう道が分岐します。
600mほど先の三ツ峠さくら公園には通年利用可能な公衆トイレがあります(冬季はユニバーサルトイレのみ)。達磨石まで急勾配の舗装路が続きますが、降雪時は除雪されません。
車道を800mほど進むと神鈴(しんれい)の滝遊歩道が分岐します。
神鈴の滝は遊歩道の脇から見ることができ、奥には三ツ峠が見えています。
遊歩道から車道に戻るとグリーンセンターから50分程で憩いの森公園の駐車場があります。
さらに先のタクシー呼び出し地点(眺望逆さ富士のバス停)にも駐車可能な広場があります。
憩いの森公園から15分ほどで林道ゲートがあり、左手に登山道が分岐します。
登山道入口の木橋を渡ったすぐ先に達磨石があります。
達磨石の奥で林道と再び合流しますが、すぐに登山道と分かれます。
ところどころにベンチも整備された単調な登り坂がしばらく続きます。
大曲りを過ぎて松の巨木が立つ股のぞきからは府戸尾根越しに富士山を見ることができます。
達磨石から1時間ほどでやや狭い尾根上にある馬返しです。
馬返しの名称どおり道の傾斜が増して険しくなります。
コース上には愛染明王塔、不二石など三ツ峠の信仰にまつわる史跡が続きます。
馬返しから50分ほどで江戸時代の天保年間に開山した善応空胎上人の墓と数十の地蔵が並ぶ八十八体大師です。
八十八大師より先の登山道は屏風岩に向かって岩場をトラバースするように進みます。
登山者の安全を祈願した親不知の碑を過ぎ、秩父三十四ヵ所御詠歌文字塔付近からは樹林が開けて富士山の眺望があります。
立て続けに2本の橋を渡ると愛宕尊や長屋跡があり頭上に岩壁が迫ります。
トラバースが続き一字一石供養塔と登山道からわずかに外れた岩壁直下に神鈴権現社の祠があります。
クライミングスポットにもなっている屏風岩を回り込むと前方に四季楽園の建物が見えてきます。
稜線手前で三ツ峠山荘方面と四季楽園方面の分岐があります。
右に進んで階段を登り上げると、八十八大師から50分ほどで四季楽園前に至ります。
左に進むと短い急登を経て三ツ峠山荘の脇に出ます。
三ツ峠山荘から木無山へ向かう途中には天狗岩と呼ばれる展望地があります。
山荘から10分ほどの木無山は樹林に囲まれていますが花畑(立入禁止)があります。
四季楽園からは15分ほどで三ツ峠最高峰の開運山山頂です。
目の前には富士山が聳え、左側には丹沢山地、右側には御坂山地越しに南アルプス、八ヶ岳や奥秩父の山々が見渡せます。
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