大山(不動尻~石尊沢左岸尾根)登山口コースガイド
2024/02/04
三百名山の一つで丹沢の東端に位置し古くからの信仰の山でもある大山(1252m)を、以前は目印にネクタイが吊り下げられていたことからネクタイ尾根とも呼ばれるバリエーションルートの石尊沢左岸尾根で登るコースガイドです。登山口となる不動尻は車で入れないため谷太郎林道口か広沢寺温泉を起点とし、唐沢峠から下り北尾根に登り返す標高差も大きいルートです。
【標準コースタイム:登り4時間20分 / 下り-時間–分】
<道の駅清川・谷太郎林道口>
広沢寺温泉から不動尻は舗装林道を歩くのに対し、谷太郎林道口からは林道歩きが短い区間で済みます。ただし、駐車スペースが限られるため、余裕があれば道の駅清川・清川村役場の駐車場を起点とする方が無難です(登り+50分/下り+45分)。
道の駅の駐車場から宮ケ瀬湖方面へ350mほど先の煤ケ谷のバス停で谷太郎川沿いへ左折します。
すぐに三峰山・物見峠方面の道が分岐し、その先に公衆トイレがあります。
道なりに進むと谷太郎林道に接続、清川リバーランドの先にもトイレがあります。
谷太郎川マス釣場前を過ぎて林道の終点まで進みます。
林道終点からは沢沿いの道となり、登山口にはヤマビル駆除用の塩も置かれています。
すぐに左岸へ木橋で渡り、堰堤の脇を進むと続けてさらに5回ほど木橋を渡ります。
大きな堰堤を越えるため、やがて山寄りのアップダウンある道となります。
一部には補助の鎖が設置されたトラバース区間もあるので踏み外しに注意します。
不動尻0.7kmの案内板を過ぎると広沢寺温泉からの二ノ足林道に合流します。
<広沢寺温泉・石切場>
広沢寺温泉の最奥部に観光協会の駐車場があります。(利用可能時間は8時から日没まで)
二ノ足林道を奥へ進むと大釜弁財天方面の林道を左に分け、堰堤脇の大平石切場を通過します。(石切場は私有地につき駐車不可、分岐より先の区間は7月1日から8月31日にかけては車両通行止)
林道ゲートと転回スペースを過ぎ、広沢寺温泉から30分ほどで鐘ヶ岳の登山口となる山の神沢広場です。全長200mほどの山の神隧道をくぐり林道終点のすぐ先で谷太郎林道口からのルートと合流します。
さらに谷太郎川沿いの舗装林道を進むと林道口から55分(山の神沢広場から30分)ほどで不動尻です。
かつての青少年キャンプ場跡地で広場となっており、周辺にミツマタなども群生しています。
不動尻を出るとすぐに三峰山方面の登山コースが分岐し、植林帯の急登となります。
途中で古い作業道を横断しながら九十九折れの登り坂が続きます。
階段を過ぎれば不動尻から1時間ほどで三峰山から続く稜線に出ます。
(三峰山方面は案内表示がなく正規ルートにはなっていません)
鞍部へ下るとベンチの設置された唐沢峠です。
唐沢峠のベンチ手前にある作業道へと進みます。
すぐに折り返してトラバース気味に下ります。
クレバス状の沢筋につき当たったところで眼下の唐沢川に向けて急斜面を下ります。
下りてすぐの堰堤脇を対岸へと渡ります。
対岸に渡り植生保護柵沿いを回り込むように進み(途中に柵の倒壊箇所あり)、柵から離れて尾根筋を目指します。
急な尾根上の作業道を登り上げていきます。
尾根上2ヶ所目の植生保護柵を過ぎると落葉樹林帯の急登が続きます。
稜線が近づき傾斜が緩むとアセビが見られるようになります。
最後にひと登りすると左手から森林整備作業用のモノレールが現れ、唐沢峠から1時間40分ほどでモノレールの三又の分岐点で北尾根に合流します。
モノレール沿いの植生保護柵越しに富士山や丹沢表尾根の展望が開けます。
山頂手前でモノレールを右手に見送り、電波塔に向かって登り進みます。
柵を脚立で越えると分岐から40分ほどで山頂展望台付近の広場に出ます。
トイレ脇を通り右手の階段を登ると大山山頂です。
阿夫利神社本社前からは相模湾の展望が開ける他、東側の広場からは都心方面の展望も広がります。
◆大山(不動尻~石尊沢左岸尾根)の登山口駐車場情報
谷太郎林道口
道の駅清川
広沢寺温泉
石切場
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◆登山口ナビでは、大山(不動尻~石尊沢左岸尾根)のガイドも承っています。
詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
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