御嶽山・剣ヶ峰(田の原~王滝口登山道)登山口コースガイド
日本三大霊山の一つで木曽御嶽山の最高峰となる剣ヶ峰(3067m)を、王滝口登山道七合目の田の原から登るコースガイドです。御嶽山のルートの中では最も標高の高い地点まで車両で上がることができ、森林限界を越えると中央アルプスや八ヶ岳のパノラマが広がります。
【標準コースタイム:登り3時間10分 / 下り1時間50分(二ノ池トラバース+40分)】

田の原の駐車場へは王滝村から御岳スカイラインを終点まで進みます。
駐車場にはトイレの併設された御嶽山ビジターセンターやまテラスや観光センター(2026年7月オープン)があります。



ビジターセンター前の鳥居をくぐり御嶽山を眼前に田の原天然公園内の平坦な道を進みます。
田の原大黒天を過ぎ、御嶽神社の田の原遥拝所(ようはいじょ)の分岐から先が登山道となります。




なだらかな階段を進むと鳥居と大江権現があります。
道幅が狭まり樹林帯の中を階段が続きます。


前方の視界が開けるあかっぱげを過ぎ、灌木帯の石段の斜面を登ります。
やがて森林限界となり視界が開けると1時間15分ほどで金剛童子像などの並びに出ます。



ハイマツ帯の石の転がる急斜面となり、程なく八合目石室避難小屋があります。
さらに登り上げていくと大きな石を越えた先に富士見石があります。



左からガレた沢筋が近づくと九合目の標柱、続いて一口水の水場があります。




王滝頂上まで400mの標柱を過ぎると、金剛童子像から50分ほどで九合目石室避難小屋です。
避難小屋のすぐ上には中央不動像があり、大ノゾキの絶壁を見渡せます。




大ノゾキを回り込むように急斜面を登ると前方に王滝頂上が見えてきます。



九合目石室避難小屋から40分ほどで避難施設や御嶽神社頂上奥社本宮のある王滝山頂(標高2936m)です。2014年の噴火以来、王滝奥ノ院方面は通行止となっています。





奥社の脇を通り抜けると八丁ダルミへなだらかに下ります。
御嶽教大御神火祭場の先に二ノ池トラバース道(黒沢十字路方面)の分岐があります。



3000m標柱を見て急斜面を登りきると、山頂直下に新設された避難シェルターと慰霊碑があります。


最後に階段を登ると王滝頂上から25分ほどで剣ヶ峰の山頂です。
天気がよければ二ノ池の奥に乗鞍岳や北アルプスの山々も見渡すことができます。






山頂から15分ほど下ると黒沢十字路から二ノ池を見渡すことができます。


日本最高所の高山湖となる二ノ池は火山灰に埋もれたままですが、右手に新たな小さな池があります。



黒沢十字路に戻りアップダウンの少ないトラバース道を進むと20分ほどで王滝口登山道に戻ります。




(レポート:登山口ナビ 吉田 岳)
◆御嶽山・剣ヶ峰(田の原~王滝口登山道)の登山口駐車場情報
田の原
◆近隣の登山口コースガイド
御嶽山・剣ヶ峰(中の湯~黒沢口登山道)登山口コースガイド
◆登山口ナビでは、御嶽山・剣ヶ峰(田の原~王滝口登山道)のガイドも承っています。
詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
<その他の登山口コースガイド>



