蛭ヶ岳(地蔵尾根~地蔵平)登山口コースガイド
丹沢最高峰の蛭ヶ岳(1672.6m)を、神ノ川ヒュッテのある日陰沢橋から林道奥部へ進みバリエーションルートとなる地蔵尾根で登るコースガイドです。取り付きは沢の渡渉と急傾斜の岩を直登する必要があり、尾根上はわかりやすいものの急登が続き痩せ尾根などもある中級者以上向きのコースです。
【標準コースタイム:登り4時間55分 / 下り3時間30分】
国道413号線(道志みち)の神奈川県と山梨県の県境付近より、うらたんざわ渓流釣場の案内板で神の川林道(神奈川県道73号線)へ進みます。日陰沢の神ノ川ヒュッテの有料駐車場か日陰沢橋手前のスペースに車を停めます。
日陰沢には公衆トイレも設置されていますが、冬期は閉鎖となります。
すぐ先の車両通行止ゲートの脇を通り林道を進むとヤタ尾根の登山口、続いて東海自然歩道コースの入口があります。
さらに林道を進むと旧ゲートがあり孫右衛門トンネルと続けて小洞トンネルをくぐります。
後坂橋を過ぎた先からは未舗装路となります。
広河原の手前で奥に蛭ヶ岳を望む白いアーチの檜皮(ひわた)橋を渡ります。
日陰沢から50分ほどで橋の先の右ヘアピンカーブ手前に源蔵尾根のプレートを見て河原に下ります。
右から合流する彦右エ門沢を渡渉し、神ノ川本流沿いを進みます。
水量によっては彦右エ門沢の最下段の堰堤上を迂回することも可能です。
本流の左岸を進み切り立った岩の手前で右岸へ渡渉、沢の屈曲点で再び左岸へ渡渉します。
金山谷の深い渓谷手前にある岩水沢との出合が地蔵尾根の取付きとなります。
取付きには地蔵オネの小さなプレートがあります。
基部の大きな岩を右側から登り、残置ロープのある岩場を直登します。
痩せ尾根から開けた急斜面を残置ロープやワイヤーロープを目印に登り上げていきます。
しばらく登るとなだらかな尾根の肩に至ります。
尾根上を進むと索道跡があります。
やがて岩の露出が目立つようになり、小ピークを左右から巻くように進みます。
続いて左側が大きく露出した急峻な小岩峰を直登します。
登り上げると剣が立っています。
痩せ尾根を渡り、岩の脆い急斜面を登ると1159m峰のピークとなります。
ピークを越えると右手へ折り返すように残置ロープのある急な斜面を下ります。
鞍部から登り返すとすぐに岩の痩せ尾根を越えます。
ロープのかかる急登が続き、露岩の斜面を越えるとしばし平坦な道となり痩せ尾根を渡ります。
再び傾斜が増して木の根が張りだすと、ロープのかかるガレた急斜面を通過します。
ロープのある箇所はないものの急登が続きます。
尾根のピークに出ると植生保護柵に沿って進み、柵と柵の間をわずかに下ると取付きから2時間20分ほどで地蔵平付近の一般登山道に合流します。
以降は断続的に階段や木道が設置された一般登山道を進みます。
急な階段が続くようになると途中で北側の視界が開け、檜洞丸越しに富士山や姫次に続く丹沢主脈を一望できます。
崩落地の迂回路まで来れば山頂は目前に迫ります。
地蔵平から1時間30分ほど、最後の階段を登りきれば蛭ヶ岳山頂です。
山頂からは西丹沢越しに富士山や南アルプスの稜線、足元にはユーシンから続く熊木沢の渓谷と奥に箱根の山々、丹沢山や塔ノ岳などの丹沢主脈、蛭ヶ岳山荘の前からは首都圏の街並みや奥多摩・奥秩父山塊が見渡せます。
◆蛭ヶ岳(地蔵尾根~地蔵平)の登山口駐車場情報
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