同角ノ頭(玄倉~ドーカク尾根)登山口コースガイド
2024/04/29
西丹沢の同角尾根の標高最高地点となる同角ノ頭(1491m)を、丹沢湖東部の玄倉から女郎小屋ノ頭を経て東沢乗越へ至るドーカク尾根で登るコースガイドです。丹沢でも難易度の高いバリエーションルートとされ、ロープで上り下りが必要なキレット越えや要所で読図能力も求められる上級者向けのコースです。
【標準コースタイム:登り-時間–分 / 下り-時間–分】
西丹沢県民の森にアクセスする仲ノ沢林道は一般車の通行が禁止されているため、旧丹沢湖ビジターセンター付近の玄倉駐車場を利用します。
県道の終点から玄倉林道を進みます。
玄倉第1発電所や採石場の脇を過ぎ40分ほどで林道の分岐点となる小川谷出合です。
奥に檜洞丸を見ながら左の仲ノ沢林道を進みます。
玄倉川を跨ぐ立間大橋を渡ってすぐに右手から沢沿いへ下ります。
本流と出合う手前で対岸へと渡渉します(取材時は跳び石での渡渉不可)。
沢を渡り一段上の平場正面からドーカク尾根入口のプレートを目印に急斜面に取り付きます。
尾根に出て折り返すとしばらくは素直に尾根上を辿ります。
階段が設えてある区間もあります。
植生保護柵の脇を過ぎて植林帯に入ると踏み跡が不明瞭となります。
687mピークの南側のピークはやや左側を巻くように進みます。
687mのピークを越えて植生保護柵沿いをわずかに下ります。
北側のピークをなだらかなアップダウンで越えるとザレの痩せ尾根を通過します。
傾斜が険しくなり、古い植生保護柵沿いの急斜面を直登します。
(柵の倒壊したところで右側と左側のいずれにも踏み跡があります)
柵の末端からわずかに登ると芋沢ノ頭となりますが、山頂は植生保護柵で囲まれているため右側を迂回します。
鞍部を越えると原生林の登り返しとなります。
進路を北寄りに変えると936m峰付近までなだらかな区間が続きます。
小さな谷間を越えて短いアップダウンを繰り返すと小タギリと呼ばれるキレットを通過します。
ザレた斜面を登り返した後、東寄りに急斜面を下ると核心部となる大タギリです。
残置ロープがないと厳しい切れ落ちた岩を下ります。
キレットからの登り返しも残置ロープのある急斜面となります。
ザレて滑りやすいうえ、下り以上に長いため注意が必要です。
さらに急斜面を登り上げると、大タル丸(1031mピーク)まではなだらかな稜線となります。
小キレットや小ピークを越えると、女郎小屋沢の源頭となるザレて滑りやすいキレットを通過します。
急斜面を登り返していくと、樹林の切れ間より尾根越しに富士山を見ることができます。
傾斜が緩むと巨木が立つ女郎小屋ノ頭に至ります。
進路を東寄りに変え、ザレた急斜面を下ると再びキレットを通過します。
登り返すとなだらかなアップダウンが続きます。
露岩の急斜面を登ると裸山丸(1129mピーク)の北側のピークです。
ピークの左側をかすめて北側の尾根を下ります。
(同角沢側へ下る奥の尾根に踏み込みやすいので注意)
下りきると小川谷方面と分岐する東沢乗越です。
1190mピークに向けて登り返します。
1190mピークの先のキレットは直角に切れ落ち、残置ロープもないため手前から東側の谷筋に下りてトラバースします。
滑りやすい谷筋を慎重に横断して東隣の尾根に取り付きます。
木につかまらないと登れないような急斜面を経て主尾根に合流します。
さらに急な尾根を登り上げていくと同角ノ頭の山頂で同角山稜コースに合流します。
山頂から北へわずかに下ると視界が開けて石棚山稜越しに富士山を見ることができます。
石棚山稜方面へは階段や木道が整備された一般登山道を利用します。
(ユーシン方面の林道が通行止となっているため登山道も整備が行き届いていません)
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◆同角ノ頭(玄倉~ドーカク尾根)のガイドも承っています。
詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
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