八ヶ岳・横岳(南沢~地蔵尾根)登山口コースガイド
八ヶ岳の主峰・赤岳に隣接し南北に日ノ岳・石尊峰・三叉峰・奥ノ院などいくつものピークが並ぶ横岳(2829m)を、茅野側の美濃戸から南沢コース・行者小屋を経て地蔵尾根で登るコースガイドです。行者小屋から稜線までは急登が続きますが、稜線手前から展望が開け岩稜を縦走するダイナミックなルートです。北沢コースから硫黄岳経由と周回することも可能です。
【標準コースタイム:登り4時間50分 / 下り3時間30分(美濃戸口からは+1時間/50分)】
美濃戸へは美濃戸口より未舗装林道を進みます。
美濃戸の駐車場が満車の場合は入口で通行止となり、路面が荒れている箇所もあるため地上高が低い車は美濃戸口から歩く方が無難です。
柳川にかかる橋を渡ると林道のショートカット道があります。
林道を横断した後、再び合流するとしばらくは林道歩きとなります。
美濃戸にはやまのこ村と赤岳山荘それぞれに有料駐車場があります。
最奥部の美濃戸山荘の駐車場は宿泊者用となり、手前で一般車は通行禁止となっています。
美濃口より1時間ほどで美濃戸山荘前より南沢コースの登山道となります。
美濃戸山荘前には水場が設けられており給水することも可能です。
すぐに堰堤を越え、沢沿いの緩やかな登山道から始まります。
しばらく進むと左岸へ橋で渡ります。
再び右岸へ木橋で渡ると程なく沢を高巻くように急斜面に取り付きます。
沢沿いに下りて巨石の脇を通過すると沢と比高を上げるように進みます。
次第に岩の多い歩きづらい道が続くようになります。
木橋で再び渡渉すると赤嶽神社の石碑がある大岩の前を通過します。
沢筋が狭まり渡渉を繰り返しながら高度を上げていきます。
沢沿いを離れた後、再び伏流した開けた沢筋に出ると前方に横岳の山頂が見えてきます。
林床に苔が生えた緩やかな道が続きます。
再び広い沢筋に出ると間もなく、登山口から2時間30分ほどで行者小屋です。
目の前には横岳や赤岳の岩峰が聳え、小屋前に水場があり給水も可能です。
小屋の裏手に地蔵尾根方面の分岐があります。
はじめは樹林帯の歩きやすい登山道です。
やがて南沢の左岸に近接し前方に横岳の岩峰が覗きます。
再び沢から離れると急登が続くようになります。
梯子の急斜面を越えると美濃戸中山の視界が開けます。
森林限界を越えると並行する階段と梯子があります。
西側の展望が大きく開け、中央アルプスや蓼科山の奥には北アルプスを見ることができます。
稜線まではさらに梯子や階段が断続します。
最後に鎖場を登ると行者小屋から1時間25分ほどで稜線の合流点となる地蔵ノ頭です。
横岳最初のピークとなる二十三夜峰はハシゴの登りがある急峻な道となります。
岩峰の基部を右から巻き、上部より振り返れば赤岳の背後に甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳も見ることができます。
日ノ岳を東側へ巻いてルンゼ状の一枚岩を登ります。
鉾岳は鎖の設置された西面を巻きます。
底部から短い鎖場で登り返し、右手に鉾岳から連なる岩壁と前方に石尊峰を見上げながら進みます。
ガレた斜面を登れば大権現の石碑がある石尊峰の山頂です。
目の前に三叉峰と奥ノ院が見えてきます。
三叉峰の手前のピークを東面から巻くと、赤岳展望荘から50分ほどで杣添尾根との合流点となる三叉峰(2825m)です。
山頂からは奥秩父から富士山、赤岳・阿弥陀岳の並びと南アルプス、中央アルプスや木曽御嶽山、北アルプスから奥秩父山塊や富士山まで360度の大展望が広がります。
横岳の山頂標がある最高峰の奥ノ院へ稜線を進みます。
三叉峰分岐から10分ほどで奥ノ院(2829m)です。
硫黄岳の広い山頂や大同心・小同心の絶壁を見渡すことができます。
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