雲取山(富田新道・野陣尾根)登山口コースガイド
2025/09/11
東京・埼玉・山梨の県境にあり百名山の一つで東京都の最高峰でもある雲取山(2017.1m)を、奥多摩奥部の日原から日原林道の八丁橋を経て富田新道(野陣尾根)で登るコースガイドです。登山口付近のブナの原生林は紅葉が美しく、石尾根のように展望が開ける箇所はないものの静かな登山を楽しめるルートです。
【標準コースタイム:登り5時間50分 / 下り4時間20分】

日原鍾乳洞の手前より都道から分岐する日原林道を進みます。
林道を管理する都水道局の公式サイトには八丁橋(起点から2km地点)まで一般車両の通行可能とありますが、道路標識上は車両通行止となっています。


八丁橋を渡るとすぐに天祖山の登山口があり、その奥にゲートがあります。
林道のゲートから先の区間は4km地点までは一部を除き舗装路となります。


未舗装路となり林道沿いに名栗沢のトチノキや天狗のカツラなどの巨樹の案内があります。
6.5km地点のプレートを過ぎると八丁橋から1時間20分ほどで左手に登山道が分岐します。



トラバース気味に下り日原川との比高を縮め、吊橋を渡ります。


吊橋を渡るとすぐに急な斜面に取り付きます。
唐松谷を高巻くように進むと登山口から30分ほどで唐松谷林道コースとの分岐です。



分岐からは谷筋を離れるように折り返しながら尾根へ登り上げていきます。



回り込むようなかたちで古い指導標の立つ尾根に至ります。


尾根を直登してアセビの群生する緩斜面に出ると、尾根上のわずか右側にそれて進みます。


広い尾根を蛇行するように登り上げていきます。
(下りの際は目印のテープなどを見落とさないよう注意が必要です)


林班界標を過ぎるとなだらかな稜線歩きとなります。
樹林の合間からは右手に長沢背稜、左手には石尾根越しに大菩薩連嶺と富士山が見えてきます。




1845mの小ピークを越えると笹面となり、小雲取山を正面に登ります。
途中には五十人平野営場方面の巻き道が分岐します。



唐松谷林道の分岐から3時間30分ほどで石尾根と合流する小雲取山のピークです。
小雲取山の山頂標は登山道からわずかに外れたところにあります。


避難小屋が前方に見えるようになり、雲取山荘の巻き道分岐をはさみ山頂までなだらかな道が続きます。
富士山、大菩薩連嶺、南アルプス、国師ヶ岳や甲武信ヶ岳など奥秩父の山が一望できます。




小雲取山から30分ほどで雲取山の山頂です。
避難小屋のある山梨山頂標付近からは石尾根をよく見渡すことができます。



東京都と埼玉県の山頂標柱は避難小屋の右手奥にあり、トイレも整備されています。



(レポート:登山口ナビ 吉田 岳)
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