八ヶ岳・権現岳(観音平~三ツ頭)登山口コースガイド
2024/07/15
八ヶ岳の権現岳(2715m)を、中央道からのアクセスが良い観音平から三ツ頭の南尾根で登るコースガイドです。尾根上のヘリポート跡では遮るもののない富士山と南アルプスの眺望、三ツ頭からは南八ヶ岳の主峰を見ながらの稜線歩き、権現岳の山頂からは3アルプスはじめ360度の展望が得られます。
【標準コースタイム:登り4時間45分 / 下り3時間25分】
中央道の小淵沢インターチェンジより八ヶ岳高原ラインを進むと3.9㎞ほどで観音平へ向かう県道が分岐します。二車線道路の終点が駐車場となりますが、シーズン中は混雑し路駐車両の列が続くこともあります(左の未舗装路を奥へ進むと第二駐車場があります)。
登山口までは駐車場奥の展望台付近より八ヶ岳横断歩道の三味線滝方面へと進みます。
横断歩道は下り坂からスタートし、程なく涸れ沢を渡ります。
沢を渡り岩の左脇を進むとすぐに沢と並行する作業道と交差します。
指導標に従い長い階段の登りとなります。
尾根を回り込み平坦な道を進むと観音平から45分ほどで権現岳の登山口があります。
しばらく笹面の単調な登りが続きます。
樹林帯で展望は開けませんが、雲海と記載されたポイントを通過します。
一面に笹原が広がる斜面(笹すべり)をしばらく登ると尾根上に出てやがてコメツガ林に変わります。
右側に開けた斜面が見えると程なくしてヘリポート跡に出ます。
南東側の展望が良く、富士山や南アルプス、尾根越しに奥秩父山塊を見渡すことができます。
シャクナゲが見られるようになると左手に権現岳や編笠山が見えてきます。
なだらかな斜面となり登山口から1時間30分ほどで木戸口です。
樹林越しに三ツ頭の山頂を垣間見ながら緩やかな登りが続きます。
やがて岩の露出する急登区間となります。
灌木帯となり視界が開けるとすぐに前三ツ頭・天女山方面からの登山道と合流します。
分岐からわずかに登ると、木戸口から1時間30分ほどで三ツ頭の山頂です。
南八ヶ岳主峰を正面に編笠山の奥に中央アルプスや北アルプスも見ることができます。
三ツ頭の山頂から展望の良い稜線を鞍部へわずかに下ります。
右手には奥秩父山塊全体や浅間山などを見ることができます。
樹林帯の鞍部から登り返して小ピークの左手を巻くように進むと、権現岳東面の岩壁が見えてきます。
露岩の急斜面を登り、ガレ場を渡ると鎖がかかる岩場があります。
鎖場を越えると山頂の岩塔と八嶽権現(檜峰神社)の祠が見えてきます。
三ツ頭から1時間ほどで権現岳の山頂です。
360度展望が開けた山頂からは三ツ頭の奥に富士山、南アルプス、編笠山と西岳の奥に中央アルプス、ギボシの奥に北アルプス、阿弥陀岳と赤岳、奥秩父山塊を一望でき、ピークの岩峰には剣が置かれています。
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観音平
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