甲斐駒ヶ岳(北沢峠~双子山ルート)登山口コースガイド
2025/06/28
百名山の一つで駒ヶ岳の中でも最高峰となる南アルプスの甲斐駒ヶ岳(2967m)を、南アルプス林道の北沢峠から双子山ルートで駒津峰を経て登る最もポピュラーなコースガイドです。双子山付近からは展望が開け、南アルプスはじめ雄大な眺望を楽しめるルートです。
【標準コースタイム:登り4時間20分 / 下り2時間50分】

南アルプス林道は一般車は通行禁止となっているため、北沢峠(標高2030m)へは長野県側の戸台パークか山梨県側の広河原より路線バスを利用します(広河原~北沢峠は土砂崩落のため当面の間は運休)。


甲斐駒ヶ岳の登山口はこもれび荘の右側にあります。
樹林帯をしばらく折り返しながら登ります。




二合目の標識を過ぎてさらに尾根を登り上げていきます。



登山道に転がる岩が大きくなると樹林帯を抜けてハイマツ帯となり視界が開けます。
奥に甲斐駒ヶ岳の山体が見えてきます。


急斜面を登り上げると四合目となる双子山の不動岩です。
白根三山や仙丈ヶ岳、アサヨ峰の奥に鳳凰山などの展望が広がります。




双子山のピークを巻いて駒津峰を前方に見ながら鞍部へ下ります。
登りに転じると間もなくハイマツ帯に出て中央アルプス方面の視界も開けます。




急斜面を登り上げると仙水峠方面との分岐があり、北沢峠から2時間50分ほどで六合目となる駒津峰のピークです。



駒ヶ岳を眼前にやや狭い稜線を進みます。



2752mのピークを過ぎて岩稜の右手側をトラバース気味に進みます。
短い鎖場を経て特徴的な形の六万石の脇を通過します。



六万石の奥の平場が八合目となります。




八合目からわずかに登ると直登ルートとの分岐があります。
ダケカンバの斜面をトラバースすると岩が転がる急斜面となります。


岩壁直下の狭い区間を過ぎ、駒津峰から1時間10分ほどで摩利支天分岐です。
摩利支天までは往復20分ほどです。


砂礫の斜面を登り上げると山頂手前で黒戸尾根からのルートと合流します。



摩利支天分岐から20分ほどで甲斐駒ヶ岳の山頂です。
山頂にはわらじがかけられた馬頭観音の祠があります。


晴れていれば山頂標の奥には仙丈ヶ岳、摩利支天の奥に北岳や鳳凰三山、富士山などを見ることができます。




(レポート:登山口ナビ 吉田 岳)
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