燕岳（中房登山口～合戦尾根）登山口コースガイド
二百名山の一つ北アルプスの燕岳（2763m）を、中房登山口から北アルプス三大急登の一つ合戦尾根で登る最もポピュラーなコースガイドです。急坂が続くものの要所にベンチが整備された登山道は全般的に歩きやすく、稜線に出ると山頂にかけては大展望が広がります。
【標準コースタイム：登り4時間50分 / 下り3時間15分】
安曇野市の穂高北西より県道327号中房線を終点まで進むと合戦尾根の中房登山口があります。
駐車場は満車になると手前の有明山神社や温泉公園・穂高周辺の駐車場に誘導されます。
日帰り専用野天風呂の湯原の湯前から登山道へ進みます。
階段の急登から岩の転がる笹の急斜面を登ります。
尾根筋を回り込むように進み、なだらかな尾根の肩に出ると第一ベンチがあります。
再び岩の転がる急斜面が続きます。
荷揚げ用ケーブルカーの脇を通過すると、登山口から1時間30分ほどで第二ベンチがあります。
第二ベンチからしばらくなだらかな区間が続きます。
尾根伝いに登りだすと樹林の合間から常念岳の稜線が見えるようになります。
やがて階段が続くようになり、登山口と稜線のほぼ中間点となる第三ベンチがあります。
さらに連続する階段を登り上げていきます。
砂礫の掘割状の区間を過ぎると富士見ベンチがあります。
富士見ベンチからもしばらく階段や掘割状の区間を進み、屈曲点を過ぎると露岩を越えます。
大きな岩の転がる区間を過ぎ、なだらかな道を進むと第二ベンチから1時間20分ほどで合戦小屋です。
合戦小屋を出ると低木が増えて左手には大天井岳の奥に槍ヶ岳が見えるようになり、程なくベンチのある合戦ノ頭です。
さらになだらかに尾根上を進むと展望の良い露岩があり、餓鬼岳から奥志賀の山々、八ヶ岳、富士山なども見渡せます。
低木が主体となり短い鎖場を越えると前方に燕山荘が見えてきます。
合戦小屋から1時間30分ほどで稜線上の燕山荘です。
裏銀座の山並みを一望することができます。
山荘から稜線のやや左側を進むとイルカ岩の脇を通過します。
ゆるやかなアップダウンのある稜線を進みます。
山頂直下には二連の穴が開いためがね岩があります。
最後に階段の急斜面を登り上げると、燕山荘から30分ほどで燕岳の山頂です。
山頂からは360度の大展望が広がります。
（レポート：登山口ナビ 吉田 岳）
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