乾徳山(徳和峠~道満尾根コース) 登山口コースガイド
2025/04/27
二百名山の一つで岩稜の山頂からの見晴らしが良好な乾徳山(2031m)を、南麓の徳和より徳和下釜口林道の徳和峠を経て道満尾根を登り迂回下山道で下るコースガイドです。徳和(銀晶水)コースとで周回ルートをとることができます。
【標準コースタイム:登り3時間45分 / 下り3時間25分(ピストンの場合2時間50分)】
国道140号線(雁坂みち)から徳和入口の交差点を県道209号線の徳和方面へ左折して2.2㎞ほどで駐車場があります。2024年より乾徳公園側に駐車場が拡張されています。
駐車場を出て徳和川を渡りすぐの分岐を右へ進み、集落内を案内板に従って進みます。
墓地脇から山間に入り害獣防止ゲートを通過すると、徳和峠のすぐ手前左手に登山口があります。
植林の尾根筋に出て右手にトラバースの踏み跡を見送り、岩の多い急斜面を登ります。
緩斜面に出てひと登りすると登山口から1時間ほどで道満山の山頂です。
道満山からわずかに下り、尾根左側のなだらかな道をしばらく進むと乾徳山林道と接します。
有刺鉄線の柵沿いに急斜面を登ります。
露岩が目立つようになり尾根上のやや左にそれると道満山から30分ほどで大平高原からのコースとなる車道を横断します。
登山道は林道をショートカットするように進みます。
程なく国師ヶ原方面との分岐となり、登山道は露岩の急斜面を登ります。
やがて傾斜が緩やかになり、樹林が開けたところから南アルプスなどが覗くようになります。
平坦な尾根を進むと露岩を通過し、間もなく展望が大きく開ける国師ヶ原の上部に出ます。
高原の中程には月見岩があり、国師ヶ原十字路からのコースと合流します。
岩の上部からは乾徳山の稜線や富士山などを望むことができます。
大平高原の分岐から1時間ほど、月見岩のすぐ先が手洗石のある扇平です。
扇平を過ぎると樹林帯の中の岩が転がる急斜面となります。
岩の合間の鎖場を経て、2本目の鎖場を登りきると大きな割れ目が特徴の髭剃岩の前に出ます。
髭剃岩を右手から巻いて岩場を登り、岩の割れ目の梯子を下ります。
続くカミナリ岩にはテラスを挟んで2つの鎖場があります。
いずれもホールドが多く鎖を使わずに登ることも可能です。
胎内などの巨岩の脇を次々と通過します。
やがて雨乞岩で展望が開けると、いよいよ山頂が見えてきます。
山頂直下の鳳岩(おおとりいわ)には20mの鎖場があります。
登山者が多い日は渋滞もできますが、鎖の左側から中程で右側へ移ると鎖を使わずに登ることも可能です。
鳳岩の鎖場は迂回路が設けられており、梯子を利用して山頂へ登ることもできます。
扇平より1時間ほど、鎖場を登りきった先が山頂です。
山頂はあまり広くありませんが、天気が良ければ登山口の大平高原と大菩薩嶺、御坂山地と富士山、烏ノ尾根越しに南アルプス、奥秩父の金峰山や国師ヶ岳、黒金山の背後に甲武信ヶ岳などの展望が広がります。
山頂直下の鎖場と梯子を下ると、岩稜上から山頂の岩峰を見渡せます。
15分ほど下ると迂回下山道と黒金山への道が分岐する水ノタルです。
迂回下山道に入ると岩が転がる歩きにくい急斜面の下りが続きます。
やがてガイドロープに従い沢筋を離れてトラバース気味に下ります。
高原ヒュッテまで20分の指導標を過ぎ、苔の広がる樹林帯を抜けると水のタルから1時間30分ほどで国師ヶ原の高原ヒュッテです。
無料開放されている高原ヒュッテは市が管理しており、内部も整備が行き届いた避難小屋です。
高原ヒュッテからすぐ大平高原方面・銀晶水コースとが分岐する国師ヶ原十字路です。
右折して銀晶水コースもしくは直進して道満尾根を下山しても1時間40分ほどで徳和に戻ります。
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