八ヶ岳・赤岳(南沢~地蔵尾根)登山口コースガイド
2024/07/03
八ヶ岳の最高峰 赤岳(2899.2m)を、茅野側の美濃戸から南沢コース・行者小屋を経て地蔵尾根で登るポピュラーなコースガイドです。行者小屋から稜線までは急登が続きますが稜線手前から展望が開け、赤岳展望荘で一息つける他、文三郎尾根との周回ルートとしても利用できます。
【標準コースタイム:登り4時間40分 / 下り3時間10分(美濃戸口からは+1時間/50分)】
美濃戸へは美濃戸口より未舗装林道を進みます。
美濃戸の駐車場が満車の場合は入口で通行止となり、路面が荒れている箇所もあるため地上高が低い車は美濃戸口から歩く方が無難です。
柳川にかかる橋を渡ると林道のショートカット道があります。
林道を横断した後、再び合流するとしばらくは林道歩きとなります。
美濃戸にはやまのこ村と赤岳山荘それぞれに有料駐車場があります。
最奥部の美濃戸山荘の駐車場は宿泊者用となり、手前で一般車は通行禁止となっています。
美濃口より1時間ほどで美濃戸山荘前より南沢コースの登山道となります。
美濃戸山荘前には水場が設けられており給水することも可能です。
すぐに堰堤を越え、沢沿いの緩やかな登山道から始まります。
しばらく進むと左岸へ橋で渡ります。
再び右岸へ木橋で渡ると程なく沢を高巻くように急斜面に取り付きます。
沢沿いに下りて巨石の脇を通過すると沢と比高を上げるように進みます。
次第に岩の多い歩きづらい道が続くようになります。
木橋で再び渡渉すると赤嶽神社の石碑がある大岩の前を通過します。
沢筋が狭まり渡渉を繰り返しながら高度を上げていきます。
沢沿いを離れた後、再び伏流した開けた沢筋に出ると前方に横岳の山頂が見えてきます。
林床に苔が生えた緩やかな道が続きます。
再び広い沢筋に出ると間もなく、登山口から2時間30分ほどで行者小屋です。
目の前には横岳や赤岳の岩峰が聳え、小屋前に水場があり給水も可能です。
小屋の裏手に地蔵尾根方面の分岐があります。
はじめは樹林帯の歩きやすい登山道です。
やがて南沢の左岸に近接し前方に横岳の岩峰が覗きます。
再び沢から離れると急登が続くようになります。
梯子の急斜面を越えると美濃戸中山の視界が開けます。
森林限界を越えると並行する階段と梯子があります。
西側の展望が大きく開け、中央アルプスや蓼科山の奥には北アルプスを見ることができます。
稜線まではさらに梯子や階段が断続します。
最後に鎖場を登ると行者小屋から1時間25分ほどで稜線の合流点となる地蔵ノ頭です。
地蔵ノ頭からわずかのところに赤岳展望荘があります。
赤岳展望荘の奥で県界尾根の巻き道を分けて赤岳に向けて最後の登りとなります。
要所に鎖がかけられた急登が山頂まで続きます。
地蔵ノ頭から45分ほどで赤岳頂上山荘のある北峰山頂です。
横岳や硫黄岳の奥に蓼科山も見ることができます。
山頂標は頂上山荘からすぐの南峰にあります。
南峰には赤嶽神社の祠も並びます。
山頂からは天気がよければ富士山から南アルプス、南八ヶ岳の山々、さらに御嶽山や北アルプスも一望することができます。
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美濃戸
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