早戸大滝(台風19号後の状況) 登山口コースガイド
2023/01/13
早戸川林道の本間橋から、日本の滝百選の一つで落差50mの早戸大滝(まぼろしの大滝)を往復するコースガイドです。以前に公開した早戸大滝・雷滝(2017年春版)登山口コースガイド記事から2019年10月の台風19号(令和元年東日本台風)の影響でコースの状況や流域の景観が大きく変わったため最新の情報を掲載しています。
※アクセスする早戸川林道は崩落などのため通行止となっており、復旧の見通しは未定です。
【コースタイム:登り3時間20分 / 下り2時間30分(沢の水量で難易度が異なります)】
早戸大滝の登山口となる本間橋(旧丹沢観光センター前)までは宮ヶ瀬湖より早戸川林道を進みますが、落石も多く斜面の崩落による通行止も多いため事前に確認のうえ走行は十分注意してください。(リヴァスポット早戸・早戸川国際マス釣場の先にゲートがあり、2020年6月現在閉鎖)
本間橋を渡った先の路肩に数台駐車できるスペースがあります。
林道を進み、魚止橋を渡ると左手にショートカットルートがあります。
橋より先は未舗装路(チェーンゲートで一般車進入禁止)を林道の終点まで歩きます。
林道の終点となる伝道にはコース案内板が設けられています。
登山道は案内板の裏に続きます。
登山道に入るとすぐに伝道沢を渡渉します。
(伝道沢が跳び石で渡渉できない水量の際は、その先も渡渉が難しい可能性が高くなります)
奥のガレ場から左手の尾根に取り付き、植生保護柵沿いの急登を進みます。
下りに転じて造林小屋の廃屋前を通り、早戸川沿いの高巻き道となります。
一部に木橋が架かりますが老朽化しているため踏み抜きに注意が必要です。
また、途中に丸太が掛けられた切れ落ちた箇所があり難易度が高くなっています。
(岩に打ち込まれた金具を利用して登攀することも可能です)
切れ落ちた区間を過ぎると眼下に早戸川を見下ろす崖上に出ます。
ロープのかかる急斜面を沢沿いへと下ります。
丸太橋が架かる最初の渡渉ポイントでしたが、両岸とも大きく削られています。
右岸側の水面上をへつる岩場は流れが変わったため沢へ転落する危険は減りました。
左岸を進み(最初のせり出した岩は上部を高巻き可能)、高巻きが難しい沢が左へ大きく屈曲するまでのいずれか渡りやすい場所で石伝いに渡渉します。
右岸側の踏み跡がわずかに残る区間を過ぎてかつての渡渉ポイントになりますが、水量によってはそのまま沢べりをへつりながら進むことが可能です。
雷平の手前で視界が大きく開けます。
本谷・原小屋沢との分岐を左の大滝沢へ進みます(雷滝は右へ進む)。
大きな岩をへつり右岸を進みますが、左岸側には鬼ヶ岩ノ頭へ登る白馬尾根ルートが分岐します。
対岸に大規模な崩落地を見ながらしばらく進みます。
わずかに踏み跡の残る区間を過ぎてせり出した岩の手前で左岸へと渡渉します。
支沢の小滝前から旧河床を経て、大きく広がりガレた河川敷を進みます。(右側の樹林に旧踏み跡あり)
左手に2つの小滝を見て右岸側へ渡渉、岩につき当たったら再び左岸へ渡渉します。
再びわずかな踏み跡区間を経て本谷沢との分岐を左手の大滝沢の右岸へと渡ります。
すぐ左手の急斜面にロープがかかったルートがありますが、沢沿いを回りこむと大滝を下から見上げるポイントに出ます。
ロープの張られた脆い急斜面を登ると早戸大滝を見渡す狭い展望台に出ます。
四季に応じて景観を楽しむことができます。
展望台を過ぎて右手の分岐を下りると、滝の直下へ行くことができます。
滑りやすく下は切れ落ちているため通行には注意が必要です。
早戸大滝直下からの眺めです。
前面の岩により全貌が見えないため幻の大滝とも呼ばれています。
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◆登山口ナビでは、早戸大滝のガイドも承っています。
詳細は登山口ガイド受付ページをご覧ください。
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